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【ライブレポート】Luv PARADE TOUR 2025「EDELWEISS」 -2025.1.18(sat) 名古屋SPADE BOX-

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1月8日に新曲『EDELWEISS』をリリース、そして新曲を引っ提げて開催中のTOUR 2025『EDELWEISS』も後半戦に突入したLuv PARADE。今回は、Luv PARADEの名古屋公演の様子を余すこと無くお伝えする。


昨年11月に開催されたTOUR 2024『Beautiful Errors』でも洗練され続けてきた『SHOOT IT DOWN』を皮切りに、この日のライブは始まった。
既にファンにはお馴染みである「No No No!」のコール&レスポンスに合わせ、誰もがLuv PARADEの世界に引き込まれていく。ヘヴィなサウンドに重なるシャウトは鋭く、駆け抜けるのは音の弾丸。

続く『JOKER』では、よりバンドの深みへ誘うように、ZERO(Ba.)もKaryu(Gt.)も激しくサウンドを響かせる。妖しく美しく、全身の血が煮えたぎるような衝動に駆られながら『MIDNIGHT SUN』『INTO THE FLAMES』へと繋がる。
ずうんと底から突き上げるようなTSUKASA(Dr.)のドラムサウンドから、徐々に火花が散るようにして会場の熱は高まる。響き渡る歌声がどこまでも突き抜け、燃え盛る炎と熱風を感じさせる圧巻のパフォーマンスから目を離せない。
さらに続くのは『Poker Face』『REDEEMER』。
洋楽からD’ESPAIRSRAYのセルフカバーも交えながら、彼らは音楽に魔法をかけるように音楽を作り上げる。TSUKASAのドラムサウンドに合わせてKaryuもギターを唸らせ、TAKAのアオリに合わせて観客は拳を突き上げる。ギターソロも伸びやかに響きわたり、見るもの全てを魅了する圧巻の歌声に、会場から大きな歓声が送られた。

『BORN』『BAD GAY』と続き、KaryuとZEROも一層暴れるように揺れる。響き渡る圧巻のサウンドは魂を震わし、この4人だからこそ生み出せる音色に誰もが酔いしれていく。
そして、TAKAの激しいシャウトから、語るように『インソムニア』へと。
それは言葉を失うほどの美しさを持ち、完全に彼らの世界に引き込む圧巻のパフォーマンスを披露。最後に訪れた静寂。それすらも曲の一部であるかのように張り詰められた空気に気圧されていた。

一転して激しく、ステージも妖しく光りだし『Angeldust』へ。
その輝きは揺らめく炎のように美しく、一瞬一瞬の輝きは決して同じ形を保つことがなく、ステージから目を離せないでいた。燃えるようなステージは影を落とし、再び夜の静寂が空気を包みこんだ。

TAKAの指先で触れるような歌声に、包み込むようなヘヴィなサウンドが重なり、表題曲『EDELWEISS』が披露されると、4人の姿は気高く咲き誇る花のように光輝く。その光は道標のように、我々を照らし出した。この夜だけではない、これから先も共に歩んでいける、そんな希望を胸に残してくれたように思う。
この日、誰もが待ち望んでいたであろう一曲に、鳴り止まない拍手と大歓声が送られた。

先程の空気から一転して、『Hollow』『DEVILS’ PARADE』と続き、会場のボルテージもますます高まっていく。
TAKAは上着を脱ぎ捨てると、「聞かせてくれよ!」と会場を煽り、ステージ上でメンバーは自由に激しく駆け回る。しかし、バラバラに動いているように見えても、Luv PARADEの世界はブレることなく形作られる。4人の個性が絡み合い、唯一無二のステージを作り上げていく。
続く『MIRROR』から、TSUKASAのドラムサウンドは激しさを増し、他のメンバーも前へと進み出て、その音を更に引き上げる。
「一緒に歌おうぜ」TAKAのその言葉に合わせて観客も歌う。輝くステージに照らされる中、4人のシルエットが美しく浮かび上がっていた。

そして、本編ラストはライブでも定番の『TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT,』。
Karyuが会場に魔法をかけると会場はミラーボールの輝くロマンチックな空間へ様変わり。
満点の星空に包まれるような会場で、TAKAの歌声にファンは続く。

――We live tonight We live tonight 思いのまま飛べばいい
We live tonight We live tonight 二度とは無いこの夜に

どこまでも広がる宇宙のようにのびやかに、皆の声が響き渡る。そして最後には「永遠に届くように」の歌詞に合わせて眩く照らされるステージで、流星のように音楽は鳴り響く。
永遠に続いてほしいと願わずにはいられない、美しく鮮やかな二度と無い特別な夜を彩った。

熱気の冷めやらぬまま、アンコールは『凍える夜に咲いた花』から再び幕を開ける。北風が吹き抜け、胸を突き刺すような音色が美しく会場に響く。会場一体となって歌い、TAKAもマイクを使わず声を重ねる。全員で作り上げたその音は今も耳に残っている。
続く『KAMIKAZE』が空間を切り裂く。雷のように轟く音の緩急が、曲の表情を何度も変えては新しい色を映し出した。

そして、MCではツアーを振り返り、「3本目、いい感じでスイッチ入って嬉しいです!」とTAKAは前日のインストアイベントでも上がった話題に触れながら語ると、話は“TSUKASAのスイッチが入る瞬間”へ。
“セットリスト2曲目の『MIRROR』”でスイッチが入るというTSUKASAだが、この日の2曲目は『JOKER』。それでもしっかりスイッチが入ったようで、TSUKASAは「疲れました(笑)」と会場の笑いを誘った。
そんなほのぼのとした一幕から、ツアーの勢いを更新していける実感を込め、『NEW WORLD』へと移る。新曲と共に作り上げた、Luv PARADEの新しい世界。勢いを保ったまま進み続ける第一歩に相応しい一曲は、まるで朝日のように会場を照らし出し、特別な今日という日を鮮やかに彩った。

そしてアンコール最後の1曲を飾ったのは、『SHOOT IT DOWN』だ。
冒頭と同じ曲のはずだが、その空気感はまるで別物。今日という特別な日を共に過ごしてきた会場全員で、最後の景色を描き出す。どこまでも伸びる力強い歌声に、閃光のように輝くステージ。激しいサウンドに痺れながら、ファンも共に歌い、噛みしめるようにしてその景色を目に焼き付けていた。

これからもLuv PARADEはその色鮮やかな音楽で暗い夜を照らし、晴れ渡る夜明けへと導いてくれるだろう。この4人だからこそ照らし出せる未来を信じて、描き出す世界に注目してほしい。

また、Karyuは過去のインタビューで「Luv PARADEが皆のバンドのハブになればいい」と語っていた。その言葉の意味もライブを通じて感じることができた。ツアー後半、さらに進化し続けるLuv PARADEの音楽を、4人の化学反応が生み出す光をぜひ肌で感じてもらいたい。

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TSUKASA(Dr.) Karyu(Gt.) ZERO(Ba.) TAKA(Vo.)

Writer:藤村 栞里

セットリスト>

  1. SHOOT IT DOWN
  2. JOKER
  3. MIDNIGHT SUN
  4. INTO THE FLAMES
  5. Poker Face(LADY GAGA)
  6. REDEEMER(D’ESPAIRSRAY)
  7. BORN(D’ESPAIRSRAY)
  8. BAD GAY(Billie Eilish)
  9. インソムニア(the Underneath)
  10. Angeldust(D’ESPAIRSRAY)
  11. EDELWEISS
  12. Hollow(D’ESPAIRSRAY)
  13. DEVILS’ PARADE(D’ESPAIRSRAY)
  14. MIRROR(D’ESPAIRSRAY)
  15. TONIGHT, TONIGHT, TONIGHT,

En1

  1. 凍える夜に咲いた花(D’ESPAIRSRAY)
  2. KAMIKAZE(D’ESPAIRSRAY)
  3. NEW WORLD
  4. SHOOT IT DOWN

Luv PARADE TOUR 2025「EDELWEISS」TOUR FINAL
<公演>
2月01日(土) SHIBUYA DIVE
16:30/17:00
チケット購入URL(前売りチケットは1/31 23:59まで)
https://eplus.jp/luvpa2025/

<配信>
2月01日(土)SHIBUYA DIVEより
16:45/17:00
配信チケット購入URL(JPN/EN)
https://parade.zaiko.io/e/edelweiss2025

<関連リンク>
Luv PARADE Official Website: https://parade.bitfan.id/
Luv PARADE Official YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCln7anv-V-XrXgDkk4T_15w
Luv PARADE Official X: https://x.com/parade_official
TAKA Official X: https://x.com/TAKA_defspiral
Karyu Official X: https://x.com/karyu_official
ZERO Official X: https://x.com/zerotomania
TSUKASA Official X: https://x.com/tsukasa_tmh4ns