2026.01.05
【ライブレポート】摩天楼オペラ QUATTRO TOUR – 2025.12.20(Sat)名古屋CLUB QUATTRO –

この日は、冬の気配が濃くなってきた12月の終盤。名古屋 CLUB QUATTROのフロアは、開演を待つ多くのファンの熱気で溢れていた。場内が暗転すると、赤と青の照明が絡み合い、空気が震えるように変わる。静寂の中から一つ、また一つと手拍子のリズムが立ち上がり、メンバーが順に姿を現すと、会場は一気に摩天楼オペラの世界へと塗り替えられた。真っ黒な衣装に身を包んだ5人の登場に、ファンの呼ぶ声が熱さを増す。
真っ赤なペンライトが揺れ、拳が自然と上がる。一瞬の静寂の後に幕を開けた『BLOOD』は、序盤からフロアを奮い立たせ、一気にボルテージが上がる。赤い光が奔流のように広がり、ヘドバンの波が会場全体を覆った。

「さあ、はじめようか名古屋ー!」
苑の声を合図に、一斉に会場が頭を振り、始まった曲は『Diorama Wonderland』。ピンクと青の色彩がステージを染める。キーボードソロでは彩雨がはにかむような笑顔を見せる。今日という日を待ち侘びていたかと言わんばかりに、手を広げて優介のギターソロを全身に浴びるオペラーたち。音と視覚が交差し、摩天楼オペラのダイナミズムを立ち上げた。
続く曲は『舌』。「名古屋、愉しもうぜ!」優介が叫び、赤と紫の照明が照らす中、ステージ前へと進む4人。苑は身体を揺らし、エロティックな高音を響かせた。
まだまだ激しい楽曲が立て続けに攻めてくる。『Ruthless』が始まると、照明が激しく瞬き、苑が客席を見渡し煽った。拳を高く突き上げ叫び、激しく頭を振り続ける。優介が舌を出し挑発的な仕草を見せながら、激しい旋律を奏で私たちの心を高揚させる。まだ序盤にも関わらず、理性を忘れ、現実との境界が曖昧になる。
ステージが暗転すると、一斉にメンバーを呼び求める声が響く。
「名古屋CLUB QUATTRO、ツアーへようこそ。」
暗転を切り裂くように声が響くと、割れんばかりの拍手が会場を満たす。
この会場でのライブは9年ぶり。ライブハウスの中でも格別に響く音の良さが好きなんだと語ってくれた。
新曲の披露への胸の高鳴り、そして「いい夜にしましょう!思いっきりかかってこーい!」という苑の声が、フロアの期待を一気に膨らませた。
ブルーと白が淡く交わり、透明感に包まれて始まった新曲『EMBRYO』。低音から高音へと伸びるボーカルが身体の深くまで響く。ギターの旋律と共に、静と動の対比が深く刻まれた。
『MONSTER』の軽やかなメロディと共に手拍子が始まり、自然と身体が跳ねる。カラフルなペンライトが揺れ、ステージの4人もジャンプする。優介が笑顔で煽るような視線を送り、会場が揺れるような激しい盛り上がりへと誘った。

この時期にぴったりの『Another Christmas』。赤と緑のライトに照らされ、キーボードの美しい音色が冬の空気を描く。苑が手を伸ばし歌い上げる姿に、言葉にしきれない感傷がゆっくりと広がっていく。
苑の美しい高音が印象的な『TABOO』。燿が優介に熱い視線を送り、ギターとベースが絡み合う。
赤と青が交錯し、静かな始まりからダークでアングラな世界へと誘う『AGONY』。青い光は深海のように静かな空間を形成し、苑が祈るようにマイクを握る。息遣いまでが音楽の一部となる、異質で美しい瞬間だった。
眩い光が爆発し、ボーカルが姿を消し始まったインスト曲『Apocalypse』。ドラムが激しくリズムを刻むと自然と拳があがる。彩雨がセンターに立つとステージが華やかな色を纏い、優介の歌うようなギタープレイに歓喜の視線が集中する。

クールな表情の中に時折笑顔を見せながらベースを鳴らす燿。それぞれが個性を際立たせながらも、それが一つの世界となり観客を魅了していく。
暗闇に輝くゴールドの光がシルエットを照らし、荘厳な音が場内を包み込む。『Innovational Symphonia』。
シンフォニックな音に乗せ、全員が歌うハーモニーは強くドラマチックな物語の頂点を飾った。
重厚なベースリフや夕焼けのような赤とオレンジ、鍵盤の音色が重なるメロディック・メタル『Helios』。『Eternal Symphony』『GLORIA』と立て続けに、心を揺さぶる言葉と美しいメロディが沁み渡っていく。
神秘的な照明に照らされ、苑の透き通るような声が響きラストの『光の雨』がはじまる。未来への道標となるような、明るくどこまでも広がるような楽曲は、CLUB QUATTROという空間を神聖な聖域へと変えた。
全ての曲が終わった後、一人一人を見つめるように手を振り、ステージを降りていく。最後に手を広げ一身に歓声を浴びた苑は、優雅に一礼をして舞台を去った。
まだSEも鳴り止まないうちにアンコールがはじまり、メンバーを求める声が響き続ける。
その声に応え、ツアーTシャツに着替えた5人が姿を現した。

苑「言った通りだね。いいライブになりました。昨日が初日とは思えないくらい。」
彩雨「いや、もうファイナルですよ」
苑「え?何が?!」
彩雨「渋谷のことは一旦置いといて、ファイナルです。」
苑「…全公演ファイナルになっちゃう(笑)」
笑いに包まれた和やかなやりとりが始まる。
彩雨「今年のライブも今日入れてあと2回です。よかったら来てください」
苑「クリスマスですよ。」
燿「ちょっと待って。多分言わない方がいいよ、クリスマスライブって言っちゃうとさ…」
苑「あ、そっかクリスマスライブとは言ってないのか」
燿「言っちゃダメだよ、期待させちゃうから。….誰がサンタ着るの?(笑)」
会場は見たい!といった声が上がり大盛り上がり。
響「何?クリスマス、暇な人来いって話…?暇じゃなくても来いって!デートコースに組み込めって話ですよ!」
さすが響!と会場からは拍手と歓声が上がった。
MCで和やかにファンと語らいあった後、話題は新曲の話へと移り、ニューシングル EMBRYOのカップリング『雫』へ。軽やかなシンバルの音が響き、紡がれた言葉は静かな感情を拾い上げる。
「さぁ飛ばしていこうぜー!」
そう言って始まった『EVE』で再び激烈な光景へ誘われる。眩くライトが光り、激しいシャウトと美しい歌声が交互に耳を愉しませてくれる。苑が挑発的な目線で煽り、一気に会場が熱くなる。
『クロスカウンターを狙え』では一斉にタオルを握り頭上に掲げる。燿は会場の一人一人を見つめるような視線を送る。「カモン名古屋ー!」会場はうねるような熱気に包まれ、歌声に合わせて全員が高く手を伸ばし、壮観な光景が広がる。

圧倒的な音色が会場を揺らし、切なく歌い上げられた『真っ白な闇がすべてを塗り替えても』で締めくくった熱狂の夜。
「名古屋、ありがとう!」
苑の言葉が鳴り止まぬ拍手と共にフロアにこだました。
ファンとバンドが共鳴したこの夜は、まさに摩天楼オペラの音楽が生きている証明だった。

Writer:Yukie Photographer:yukino
<セットリスト>
- BLOOD
- Diorama Wonderland
- 舌
- Ruthless
- EMBRYO
- MONSTER
- Another Christmas
- TABOO
- AGONY
- Apocalypse
- Innovational Symphonia
- Helios
- Eternal Symphony
- GLORIA
- 光の雨
En1
- 雫
- EVE
- クロスカウンターを狙え
- 真っ白な闇がすべてを塗り替えても
<LIVE>
DuelJewel × 摩天楼オペラ 2MAN LIVE -BRILLIANCE-
2026年1月18日(日) 東京・Spotify O-WEST
出演:DuelJewel / 摩天楼オペラ
ULTRA BEAST HAMMER BATTLE
machine主催 ULTRA BEAST HAMMER BATTLE
2026年1月23日(金) 川崎 CLUB CITTA’
出演:machine、Psycho le Cému、JILUKA、Luv PARADE、摩天楼オペラ
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LIVE摩天狼2026 & LIVE魔天女2026
MATENROU OPERA BOYS ONLY GIG -LIVE摩天狼2026-
2026年2月28日(土) 代官山SpaceOdd ※男性のみご入場いただけます
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BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-
KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」
2026年3月15日(日) 大阪BIG CAT
●当日限定バンド:THE LOCUS
B. KISAKI
Vo. 苑(摩天楼オペラ)
G. HIZAKI(Versailles / Jupiter)
G.CERO(凛 / Jupiter)
Dr. HIROKI(D)
●出演バンド:摩天楼オペラ、Psycho le Cému、SEX MACHINEGUNS、NoGoD、GOTCHAROCKA、FEST VAINQUEUR、椎名ひかり、Little Lilith
MC:浅井博章
摩天楼オペラ 関西LIVE CIRCUIT「DOMINATE CIRCUS 2026」
2026年3月14日(土) 滋賀・滋賀U☆STONE
2026年3月17日(火) 兵庫・神戸VARIT.
2026年3月18日(水) 奈良・奈良ネバーランド
2026年3月20日(金・祝) 大阪・BIGCAT
19th Anniversary Live
2026/5/4(月・祝) 豊洲PIT
TOUR 2026
6月7日(日) 東京 LIQUIDROOM
6月21日(日) 奈良 EVANS CASTLE HALL
6月27日(土) 静岡 Sunash
7月4日(土) 福島 郡山Hip Shot Japan
7月5日(日) 栃木 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya(VJ-2)
7月11日(土) 北海道 札幌cube garden
7月12日(日) 北海道 札幌cube garden
7月18日(土) 福岡DRUM Be-1
7月19日(日) 熊本B.9 V2
7月25日(土) 石川 金沢AZ
7月26日(日) 富山 SOUL POWER
8月1日(土) 香川 高松DIME
8月2日(日) 岡山IMAGE
<関連リンク>
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