【ライブレポート】摩天楼オペラ関西LIVE CIRCUIT「DOMINATE CIRCUS 2026」2026.3.17(Tue)神戸VARIT.

2027年に結成20周年を迎える摩天楼オペラ。キャリアを重ねながらも貪欲に進化を続ける彼らが今春、滋賀・兵庫・奈良・大阪という関西の4か所を1週間で巡る、タフなライブサーキット「DOMINATE CIRCUS 2026」を開催した。今回は第2夜となった3月17日、神戸VARIT.での模様を、ファイナルとなる3月20日(金・祝)の大阪・BIGCAT公演に先立ってダイジェストで紹介する。
大きな手拍子のなか、オープニングはSEからシームレスに『BLOOD』など3曲。ブラストビートに耽美なメロディ、そして変幻自在なボーカルや、重厚かつ繊細なバンドサウンドで早々に“摩天楼オペラワールド”が全開に。フロアも瞬時に反応し、ヘッドバンキングもワイパーも発生。クラップがギターとともに細かく刻まれ、テンションを高めるシーンも。

スタートダッシュが成功したところで始まったMCでは、苑(Vo)が「平日の神戸、人がこんなに来てくれたなって。うれしいです!」と第一声。さらに今夜の舞台・神戸VARIT.について、過去の同会場でのライブを振り返り「メンバーも好きな箱。いいライブができる箱なんすよね」、「ここの照明さん、ヤバいんです(笑)」(苑)と絶賛し、オペラー(ファン)だけでなくスタッフのハートもくすぐる。


その後は苑の「Yeah!」のひと吠えから『BURNING SOUL』と『Curse Of Blood』という2つの人気曲を。燿、彩雨、優介がラインナップするようにしてプレイ&アジテーションしたり、苑が彩雨をバッグハグするようにしながら笑みを浮かべて歌ったりと印象的な場面が連続すれば、オーディエンスの「Carry on‼」や「Curse Of Blood!」のコールも大きくなるばかり。一体感もあふれ、次の『誰も知らない天使』などではキャッチーな響きに全員が跳ねて、拳も上下する。
そんな興奮のなか、今度は今の季節にぴったりの『桜』から物語をつづる中盤へ。せつない旋律に加え、あちらこちらできらめくピンク色のサイリウムと、可憐なキーボードが、見えない桜吹雪をまぶたに映し出し、観客の集中を高める。その証しに曲後には静寂が。また、インストゥルメンタルの『Apocalypse』では、躍動から哀愁までメンバーがそれぞれの音で丁寧に伝えてショーをみるようなひと時。これにはたくさんの手がステージに向かって伸びる。

すると、そこに『闇を喰む』や『悲しみは僕への罰』などを投下。緩急をつけ、時に畳みかける歌声、軽快かつ美しい鍵盤、歌うギター、エモーショナルなメロディ、体を突き動かすビート、光芒のような光、頭上で優雅に舞う数多の手、うなずくように曲に没入する人の姿etc…。バンドが音楽で多彩な表情を見せると、それにともなって広がる景色も変わり、続く『雫』で高らかに再加速を開始していよいよゴールに向かう2曲へ。
まず『翠玉のワルツ』は曲名よろしくエメラルド色のサイリウムが、苑の指揮するような動きと同期して壮観な光景を生み出す。叫びにも似たボーカルと高揚するギターがクライマックスを演出し、ついにとどめを刺すのは『六花』。その充足感とスケール感ある音像はラストにふさわしい大団円のムードをもたらし、だれもが満ち足りて全15曲を走り切った。
だが、今日ももちろん「アンコール!」の声が。それは5分ほど途切れず続き、5人は笑顔でカムバック。クールダウンのMCは神戸牛トークで盛り上がる。約15年前にかなりの熱量で神戸で神戸牛を食べようとした思い出話が飛び出し、「ああいう熱量って……新しい街に行くって……そういうことだよね」(苑)とライブバンドならではのひと言も。加えて、神戸牛の店情報を観客から募ってほのぼの。しっかりとひと息つき、「神戸のみんな行くぞ!」(苑)と気合いを入れ直していよいよアディショナルタイムへ。
セレクトされたのは『TABOO』、『悲哀とメランコリー』、『天国の在る場所』の3曲。オーディエンスは思い思いに体を揺らし、回るタオルの花を咲かせたかと思えば、メンバーと会話するようなコール&レスポンスも。最終はオリエンタルな空気もまとわせつつ、滔々(とうとう)と壮大に思いを届け、苑のロングトーンも轟いてドラマチックに幕を下した……かと思われたが、なんと「まだいけるか、どうか?」(苑)と、予定外のもう1曲を。今度こそ!のオーラスは『Psychic Paradise』で、最後の最後までダメ押しの猛ダッシュ。これでもかと煽り、うれしいハプニングに一人残らず完全燃焼して神戸の夜は熱く締めくくられた。


Writer:服田 昌子 Photographer:@Tanacamera1207
<セットリスト>
- BLOOD
- EMBRYO
- Anemone
- BURNING SOUL
- Curse Of Blood
- 誰も知らない天使
- MONSTER
- 桜
- Apocalypse
- 闇を喰む
- 悲しみは僕への罰
- 流星の雨
- 雫
- 翠玉のワルツ
- 六花
En1
- TABOO
- 悲哀とメランコリー
- 天国の在る場所
- Psychic Paradise
<LIVE>
摩天楼オペラ 関西LIVE CIRCUIT「DOMINATE CIRCUS 2026」
2026年3月20日(金・祝) 大阪・BIGCAT
19th Anniversary Live
2026/5/4(月・祝) 豊洲PIT
TOUR 2026
6月7日(日) 東京 LIQUIDROOM
6月21日(日) 奈良 EVANS CASTLE HALL
6月27日(土) 静岡 Sunash
7月4日(土) 福島 郡山Hip Shot Japan
7月5日(日) 栃木 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya(VJ-2)
7月11日(土) 北海道 札幌cube garden
7月12日(日) 北海道 札幌cube garden
7月18日(土) 福岡DRUM Be-1
7月19日(日) 熊本B.9 V2
7月25日(土) 石川 金沢AZ
7月26日(日) 富山 SOUL POWER
8月1日(土) 香川 高松DIME
8月2日(日) 岡山IMAGE
<関連リンク>
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