2024.11.20
【本誌連動】ダウトスペシャルインタビュー
「人生の中で極めたものを誇っていく」
最新アルバム『極∀道』を引っ提げ、自作自演単独公演TOUR’24を開催中のダウト。「亀編」「鶴編」と2つに分けられたツアー、そして来年4月27日にはグランドフィナーレとなる「極∀楽」の開催が決定しており、注目が高まっている。
アルバム制作からツアーへの思い、そしてこれからのダウトについてたっぷり語っていただいた。長丁場となる今回のツアー、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
——まずは8月8日に発売されたアルバム『極∀道』のコンセプトについてお聞かせください。
幸樹 今回は久しぶりのアルバムなんですけど、前回の『曼陀羅A』というアルバムでは、暗いところから光を見つけると光って明るく見えるよねっていうところをコンセプトにしたんですけど、それと真逆のベクトルから作っていこうと。『極∀道』の間に『曼陀羅A』の「A」が、逆になった「∀」が真ん中に入っているのはそういう意図があって。なので、どちらかというと強さを感じると思うんですよね。なんでそういうところからまず入っていったのと、極道っていうタイトルだと、どうしてもあまりよろしくない意味合いに皆さんは感じるとは思うんですけど、それは各々が、僕だったら歌だったり、例えばカメラマンだったら写真とか、各々が歩んできた人生の中で極めたものを誇っていくべきなんじゃないかという所からタイトルになっているので、僕たち自身の解釈での極道という言葉の意味でアプローチをしました。
威吹 幸樹が言った通りなんですけど、その中でこの収録曲を作るにあたって。自分が極めたものっていうか、自分にあるものっていうのを重視して、例えば僕だったらギターなので、ギターをちょっと重視したっていう感じで曲を作ったりとか、ギターから曲を作ったりとか、そういうのを心がけて作りました。
ひヵる 制作に至るにあたって自分たちのバンドのらしさとか、強さを念頭に置いて曲を作っていました。で、自分たちらしさもありつつ新しい部分もさらに追求できたらいいなっていう気持ちで取りかかりました。
玲夏 このアルバムに関しては、ある種の集大成というか、そういう一気込みで制作をして。例えばこれが最後の作品であったとしても、決して後悔の残らない作品になったかなと思っております。
直人 結局アルバム出すってことはツアーがついてくるので、やっぱライブを意識した制作過程にしましたね。アプローチとかは。見せる部分もできるような感じで。ただ、音も妥協なくというとこで。
——収録曲について、メンバー皆さんが作曲をされていますが、各々の作曲の個性はどういったところに現れているのでしょうか。
幸樹 もう17年バンド自体は続いているので。毎回選曲会みたいなのするんですけど、全員のらしさとか癖とかっていうのは17年特に変わった印象はないですね。なので全員らしいなっていう感じの楽曲で、逆に曲数がありすぎて、選曲会で選びきれなくて延期したりもしたので。作品を創るにあたって、煮詰まってもう引き出しか曲がない、っていうような感じは今回のバンドではしなかったのが、やっぱ全員が作れる強みだなとは思いました。
威吹 今回に関しては、変に奇をてらわないというか。変なことをせずに、自分が思ったかっこいいものっていうのを意識して曲を作りました。
ひヵる いろんな曲ができるのが強みだなって思ってたんで、バラエティ豊かにしたいなと。曲をいっぱいにしたいみたいな感じではありましたね。
玲夏 最終的に曲が並んだ時のテンポ感や構成の部分で、アルバムの中でいいアクセントになったかなという風には思います。
直人 そうですね。自分の(作曲した)曲は先にシングルで2曲出てたので、またそことはちょっとテーマが違った曲調というか、そういうとこは意識しましたけどね。アルバムに入ってて違和感のないような曲を出そうと思って作って入ったのが自分の曲です。
——アルバムリリース直後(インタビュー日 8月13日)ですが、この曲が良かったとか、この並びが良かったみたいな反響はいただいたりはしたんですか。
幸樹 そうですね。出来上がって並んでみて、ライブの絵が浮かぶようなセットリストの流れにはしてはいるんですけど、プリプロとかで曲を想像してたよりも、メンバーに投げて、メンバーがアレンジして、レコーディングしてミックスしてって、出来上がる過程でどんどん良くなってきているっていうのが実感できていたので。これがやっぱ音源とライブって全然違うんで、こっからツアーでどういう風になるのか。やっぱ僕らは音源よりもライブの方がいいねって言われたいんで。だからそういう意味では、もちろんめっちゃいいアルバムできたなって思うんですけど、今度はそれを超えるツアーが待ってるみたいな、ツアーを見てる感じはしてます。
威吹 反響自体は。正直まだあんまり来てないんで。良かったですとか、そういうのは来てるんですけど。やっぱ音源だけじゃなくて、ライブで聞いて曲が完成するのかなっていう感覚があるので、ライブでどれだけその曲を成長させられるかっていうのを今から心がけてます。
ひヵる 結構曲1曲1曲が濃いというか強い印象なので、いろんな景色を見せてくれるというか。和食出されてすぐ中華出されたみたいな、メインディッシュだらけみたいな感じ。あれもこれも、いういろんなとこに連れてってくれそうな曲の並びというか、楽しいけどお腹いっぱいみたいな印象。
玲夏 現状ではこの新曲の合わせリハ入っている段階で、もうすでに生演奏だったりライブならではの表情の見え方っていうのが、やりつつ見えてきてるので、そこら辺をツアーを通して皆さんに楽しんでいただければと思いますね。
直人 音源については、今までの作品と聞き比べても違和感はないですけど、今のダウトの新しいアルバムっていう感じ。いいものができたなっていうのが率直な感想です。
——思い入れのある曲や、この曲のここ聞いてほしいといった、こだわりなどありましたら教えて下さい。
幸樹 思い出というよりかは、2曲目に入ってる『点屋椀屋』っていう曲は、曲が揃った状態から、こういうアプローチの曲があればより中毒性が増すなと思って作った曲です。もうその時点ですでにスケジュールはカツカツだったんですけど、 メンバーにどうしてもこの曲必要やからやりたいって伝えて。で、自分も含めスケジュール的にはめちゃくちゃきついのはわかってたんですけど、そこに対して、いやごめんもう無理やって意見が来るだろうなとは思ったんですけど、それもなく。やってくれた頼もしさっていうのはあったんで、そういう意味ではこの曲は結構自分の中では思い入れがあったりはしますね。
——曲は皆さんで集まってアレンジ変えるのか、それとも個々に完成させてから共有されるんでしょうか。
幸樹 大体いつもワンコーラス作るんですよね。コーラス作って、そん中でまず予備会みたいな感じで、これはフルで1回作って聞いてみましょうみたいなんがあって、フルで作った上で決定していくみたいな感じで。イントロまでの大枠のイメージはあるんですけど、そっから後っていうのは、こういう構成になるんやとか、そういう驚きみたいなのとかはあります。
——なるほど。じゃあ結構、各メンバーによるって曲だけじゃなくて、バンドとして曲を作ってく感じがすごく強いんですか。
幸樹 僕らは結構、その作曲者がまずはって感じです。形をしっかり作って、でも、だからって絶対こうしてねっていう感じではなくて。僕も歌メロ変える時もあるし、ドラムとか他の楽器も変わったりした時に、こう変わったんやみたいな発見があったりするんで、そこは各々のメンバーの自由度高いかもしれないですね。
威吹 思い入れのあるというか、大変だったのは『点屋椀屋』ですね。同じになっちゃうんですけど。
なんですかね、僕の中で今までの音楽人生の中で1番なんじゃこりゃっていう感じの曲になってますね。例えばコード進行だったりとか、多分他のバンドでも稀に見るような変態的な形になってるので。そこはちょっとね、ちゃんとファンとか関係者の方にも聞いてほしいのではあるかもしれないですね。
ひヵる 『あさきゆめみ史』って曲があるんですけど。その曲はライブ先行の曲で、すでにライブでは何度かやってる曲なんですね。音源にするにあたって形にしていったんですけど、いかにライブ感というか、そういうのを入れようかなっていうのを結構意識してレコーディングはしてましたね。
玲夏 思い入れというか、『点屋椀屋』から録り始めたんですよね。今回の一連の新曲たちを。
で、みんな言う通り、聞いてわかる通りすごく変な曲で、そういうのが自分的にはすごく好みなんで、それから手つけて個人的にもテンション上がって一気に制作をできたっていう意味での思い入れがありますね。
直人 アルバム新録曲ではないんですけど、『夜叉』と『かぐやノすゝめ』っていう曲。去年の確か夏頃にどっちもレコーディングしたと思うんですけど、なんかすごくめちゃくちゃ難しくしてやろうって。ドラムパターンとか、めちゃめちゃ凝ったことをやりたかった時期で。
ライブでも何回かやってはいるんですけど、久しぶりにアルバムツアーに向けて改めておさらいしてみたら、「あ、すげえ難しくて嫌だな」ってなりました。はい。
幸樹 それがリハで出てましたよ。
直人 うん、そうですね(笑)。
——どんな感じ出てましたか?
幸樹 なんか、顔が歪んでました(笑)。
ていうぐらい、多分相当難しいことしてると思いますよ、『夜叉』は。
直人 そうなんですよね。めちゃめちゃ手も足もやたら凝ってて。
で、後々絶対後悔するだろうなと思ってレコーディングしたんですけど、やっぱ案の定。はい。1年経って、今すげえ嫌だなって感じです。
——『夜叉』と『かぐやノすゝめ』はひヵるさんの作曲ですけれども、ドラムの部分に関しては直人さんが創られたんですか。
直人 そうですね。大体ひヵるの曲に関してはベーシックな、割とシンプルめな打ち込みはされてるんで、結構いじりやすくて。めちゃめちゃにしても、特にこれ嫌だとかもあんま言われないんで。特にひヵる曲は難しくアレンジしがちですね、個人的に。
——ひヵるさんはアレンジされることについてどうですか。
ひヵる もう完全に自由にやっちゃってスタイルです。僕は。
——今の流れで、今回アルバム制作期間印象的なエピソードはありましたか。
幸樹 自分たちが悪いのかもしれないんですけど。3月の時点でアルバム発売するっていうのは告知はしてたんですけど、ちょっとイベントツアーだったりなんだったりっていうのがあって、結構やばいぞやばいぞで動いちゃったので、多分全員大変だったと思いますよ。だからもう多分、代表して言うんですけど、もうこの作り方はしたくないです(笑)。
やればできるんだなっていうのは証明されましたけど、だからと言って、またそこまでこの感じでやろうっていう風にはもうなんない。
——夏休みの宿題じゃないですけど、切羽詰まってるから生まれるものもあるとは思いますが、いつもはもうちょっとやっぱ余裕ある感じだったってことですか。
幸樹 いや。こんなだったかなって思いました。アルバム作るのが久しぶりだったんで。
——でも結果、時間短かったけど、いいものはできたってことですよね。
幸樹 SHAZNAのIZAMさんと話した時に、作詞が早い方がいいものができるって言ってたんですよ。
例えば7分とかで歌詞できる曲あんだよねみたいなこと言ってて。時間をかけて言葉をああでもないこうでもないって吟味するのが美学だったんですけど、僕は。もう2度とこういうような制作の仕方はしたくないとは言いましたけど、でもこういう制作だからこそ生まれたものもあるっていうのも、1つの捉え方なのかなっていう風には思いました。
——他にも何かエピソードみたいなのがあれば。
ひヵる ギターをすり合わせるのがちょっと大変でしたね。
こう弾くからねみたいな、その確認が。時間がっていう意味ではちょっと。
——ツアーについて、『亀編』『鶴編』と分けた意味や、コンセプトがあればお聞きしたいです。
幸樹 今回はまず亀編っていうので、基本的に週に1本。金曜日だけでもあるんですけど、その通り亀っていうのと一緒で、詰めて回るんじゃなくて、1本1本凝縮させて、ゆっくりまずツアーを回る。回ってアルバムも、1発勝負っていうか、1個ドンってやって、1週間貯めて、で、もう1回ドンってやってっていうような感じで。まずはアルバムツアーを回ろうかなと思ってて、必ずしも20本ぐらいアルバムツアーで回って、ツアーファイナルっていうのじゃなくても別にいいよね、みたいな。ゆっくり長くこのアルバムを、いろんな各地でツアーを回ろうかなって。で、今回は亀編鶴編っていうのがあって、それの集大成みたいな感じで、18周年とそのアルバムの集大成のツアーで『極楽』っていうツアーをして、そのファイナルが国際フォーラムCなんですけど。
なので、8月から来年の4月まで、ゆっくり時間をかけてアルバムの世界観を各地で披露していこうかなっていう意味合いがあります。
——ライブに向けての思いをお聞かせください。
幸樹 あくまで意気込みなんですけど、アルバムリリースで最初の方のライブって、このアルバムをみんなと成長させていくみたいな感じなんですけど、今の現段階での曲はこうですっていうのをライブで出した上で、ファンが化学反応してライブ全体ができていくっていうような方が綺麗かなっていう風に今回は思ってます。なんで、そこがちょっといつもと違うかもしれません。
威吹 僕はある程度こっちが提示したものに対して、ファンがそれを聞いて、ツアーでいい意味で変わってったらそれはそれでいいなって思ってて。その変化っていうのも心のどこかでは期待してるというか、楽しみではあるので、それを楽しみながらツアーを回りたいと思います。
ひヵる 新曲だらけのライブっていうのも久しぶりなので、ここからどう味が染みていくかというか、どんどん味が出てくると思うんで、その演奏もお客さんの浸透具合も。
だからそういう意味で成長していくのが楽しみではあります。これから長いツアーなんで。
玲夏 満足できる作品になったからこそ、長いスパンでツアーができるっていうのはとってもいいことだと思うし、そんなことはないんでしょうけど、アルバムってアルバムツアー終わった時点で、ちょっと主役の座から1個降ろされちゃう感がやっぱりあって。それって次に向かうっていう意味合いではあるんですけど、それに関して淋しい気持ちもあったりはするので、今回はこの『極∀道』を冠にして、来年春までずっと突っ走っていけるのは楽しみにしてます。
直人 まず週1でワンマンツアー回れるっていうのがどうにも久しぶりな気がしてて。近年は2Daysやって、また毎週末2Daysやって、みたいな感じが多いですけど、週1で1発ぼんとやれることで、次の日考えずもうぶっ倒れるまでやれるみたいな気がしてはいるので。各メンバーの見せ場があったりする楽曲が多いですけど、そういうのもあんま気にせず、ファンの人も曲の最初から最後まで、ライブの最初から最後まで、夢中になってもらえるようなライブを作りたいなと思ってます。
——1本1本集中してできることや、力を入れれるってことだったんですけど、見てほしいみたいなパフォーマンスや、この曲でこういうことやりたいみたいな、そのライブ1本1本にかける意気込みがあればお聞きしたいです。
幸樹 今(9月20日)だともうツアーが始まってるんで、また変わってはくると思うんですけど。例えば1つのショーとして、ファンがこのパッケージだったらこういうライブだろうなとか、ここでSEがなってとか、僕らだったら定番に映像があってとか、色々あるんですけど、そういうのを1個1個、足し算だったり引き算だったりっていう話はして、今回は無いんだとか。アルバム1つにしても、絶対アルバムの曲のタイトル、例えば『極∀道』だったら『極∀道』っていうタイトルの曲が絶対入ってたんですね、今までは全部に。
でも今回はそこに縛られずに作品に向かい合えたりとかっていうのもあるんで。それをライブでもっていう風には思います。で、1回ライブをしてみて、もうちょっとこうすれば良かったねっていう時間があるので、それも週1のライブの良さだなっていう風に思ってはいます。なんで、どんどん、どんどん足し算引き算をツアーでしていこうかなと思います。
威吹 このツアーは今までだったら、この曲で、この場所で何かをするっていうのを決めてたり、アクションだったり、そういうのがあったんですけど。このツアー、このアルバムに関しては、自分的にあえてノープランで行きたいなって思ってる。だから、毎回違った見せ方をできるようにしたいなって思ってます。
——だいぶ先の話にもなりますが、グランドファイナルとなる2025年4月27日国際フォーラムホールC公演の出来高制チケットが発表されましたが、今回、そういった新しい試みは注目を集めると思います。これをやろうと思ったきっかけや、そこにかける思いをお聞かせください。
幸樹 僕らもやってたことがあるんですけど、フリーライブっていう。今だと当日券無料ですとか、無料のチケットみたいなのを、大きいバンドでも調べたら結構やってやるんですよね。で、僕らもやったんですけど、自分たちのライブを0円ですっていうのは、ある意味間口は広がるけど、自分たちがこんなにやってきたものを0円でいいのっていうのも葛藤としてはあったんですよね。
ずっと考えてて、できればタダではしたくない、でも多くの人に見てほしいって思うと、どうしたらいいんだろうって考えたら、ライブ見てもらってから値段決めればよくないっていう。そうすれば、僕らは1円でもいいから来てよっていうよりか、とりあえず見てもらって、それでチケット代以上の価値をそこで植え付けたいっていうぐらいの意気込みではあるので。そういう意味ではすごく画期的なチケットだと思います。安く入れるじゃんって見えるかもしんないですけど、芯はそういう思いが詰まってます。
直人 いい試みだな。見たことない人に見てもらってなんぼ、な1年間にしないとなと思って。それでファイナルでいい景色が見れるならいいな。
威吹 結構前から出来高制チケットっていうものをやりたいっていうのは幸樹から言われてて、やっと形になったなんですけど。エンターテインメントの究極だなっていう感じですよね。例えば大道芸とかでも、お客さんが値段を決めてお金を入れるとか、そういったエンターテイメントの根本にあるものを今回できてちょっと楽しみではあります。
ひヵる いい試みだと思います。チケットのデザインも面白い感じなんで、それ自体も多分楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
玲夏 ライブ後に出来高でどれだけ払うかとかはひとまず置いといて、すごく会場に足を運びやすいと思うんですよね。だからもうこれを機会にぜひライブを見てみてほしいという意味では、会場に足を運ぶための第1歩はすごく軽やかになる企画だなと思う。
——ツアーに向けて、楽しみなことだったり、ファイナルに向けて高めていきたいといった思いをお聞きしてもよろしいですか。アルバムや会場、ツアーに限らずプライベートでもちょっと楽しみにしてることなどありましたら。
幸樹 ありふれたツアーの楽しみとかだとちょっとあれなので。最初(8月15日)新宿ホリデーのFC限定ライブで、2日目がFC限定じゃないライブで、そこから(ツアーは)スタートするんですけど、2日目に整体師の方が来られるので、全員マッサージを受け入れるっていうのが楽しみです。本当に楽しみです。なんならもう本当、関東ぐらいは全箇所来てほしいぐらいの。やっぱ体の疲れとかが。痛いんですけど、全然軽さが変わるんで楽しみでしょうがない。
威吹 基本、ツアーに対して公演をするっていうこと以外で楽しみって基本ないんですけど。そうだな。最近ストレッチをするようにしてて、それによってライブでどう体が変わるのかっていうところは楽しみではあるかなって感じですかね。
ひヵる 公演以外はあんまり。あんまり楽しみってものはないんですけど、実は(笑)。
でも、その日その日の自分のポテンシャルを楽しむっていうのはありますね。調子がちょっと悪いなって思った時をどれだけ乗り切るかとか、逆に今日めちゃめちゃ調子良かったな、なんかやったっけなとか、そういう発見する楽しみっていうのはありますけどね。
そういう意味では食事とかは気にしてます。ライブ前にこれ食べたらいいよとか。
玲夏 ツアーに限らずではあるんですけど、満足いくライブをしてうまい酒を飲む。それに尽きるって感じですか。
——シンプル(笑)。
直人 夏のツアーが久しぶりなんですけど、終わった後どれだけ体絞れてるな。これ楽しみですか。
——やっぱ1つのライブで結構変わりますか。
直人 めちゃめちゃ違いますね。やっぱ夏だと特。
——最後に、今回のツアーを通じてファンの皆さんに伝えたいこと、18周年に向けてのツアーとして、そこに向けての思いを一言いただきたいです。
幸樹 そうですね。リスナーの立場だったとしても、新しい曲ができたり、アルバムができたりしたら、バンドのモチベーションって上がるんですよね。過去の曲は過去の曲でいいんですけど。僕らも一緒で,このアルバムができて、やっぱバンドのモチベーションが上がったっていうか。なので、僕ら自身も新曲が生まれることで、バンドとか救われることだとかあるっていうのを改めて実感できたので。なので、あまり先を見ずに、今はこのアルバムで1本1本のライブに向かえたら、向き合えたらいいなっていう風に思っているので。ファンの皆さんも一緒だと思うんですけど、今回は週1なので、ライブで燃え尽きた体を1週間冷やして、また各地燃えつきに行ってもらえたらなと思います。
威吹 1本1本のライブに対して、当たり前でライブをやってるんじゃなくて、ライブをできてるっていうことを噛み締めながら、自分的にはライブをやっていきたいなって思ってるんですけど。ファンの方も全部通えるわけじゃないんで、その1公演1公演、1人1人のファンに対して丁寧にアプローチしていきたいな思ってます。
ひヵる 活動を楽しみにしてくれてる人たち、その日々を楽しみにしてくれてる人たちに、ちゃんと届けたいなっていうのは、ずっと思ってるんですけど、それをちゃんと伝わるように活動していきたいと思ってます。
玲夏 そうですね、ステージから見る景色というか、ファンのみんなの笑顔だったり、なんか楽しそうにはしゃいでたりとか、暴れてたり、頭振ったりとか、なんかそういう1個1個の描写というか、行動というか。それはやっぱ、ステージ上で見るっていうことが、なんかある種、演奏することよりもステージ立っててよかったっていう部分もあったりするので。全国で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
直人 せっかく来ていただけるんであれば、とにかく楽しむっていうことを根底に向き合ってほしいな、こちらを向いてほしいなと思ってます。こちらはもう完全に楽しんでいただくなんで、全力で音楽とライブを届けるので、いつも以上に求めてほしいなと思います。
幸樹 初めての人のなかなかこういう長いバンドの入りづらさって、曲数多いと知ってる曲だとテンション上がるけど、知らない曲ばっかだと全然知らないみたいな感じになっちゃうから。
そういう意味では今回はすごく単純明快で、この『極∀道』を聞けば全部やるよっていう話なんで。全部を知ろうとすると、どんどん、どんどんハードル上がっちゃうかもしんないんですけど、そのアルバムを聞いてライブに行けば、ほぼほぼあなたの知ってる曲を、そのライブでしますよっていうところですかね。
Writer : 藤村 栞里
【LIVE SCHEDULE】
ダウト自作自演単独公演TOUR’24「極∀道-鶴編-」
2024年12月1日(日)心斎橋SUNHALL
2024年12月7日(土)金沢gateBlack
2024年12月8日(日)長野ライブハウスJ
2024年12月13日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
2024年12月15日(日)目黒鹿鳴館
2024年12月20日(金)仙台MACANA
「極∀道-鶴編千讐楽-」
2024年12月28日(土)福岡DRUM Be-1
ダウト自作自演!祝成人18周年記念TOUR’25 「極∀楽」 -GRAND FINAL-
2025年4月27日(日)国際フォーラムホールC
【RELEASE】
NEW ALBUM「極∀道」
2024年8月8日(水)Release!
【幸樹ソロプロジェクト】
1stアルバム「和洋折衷古今和歌集」
2024年10月5日(土)サブスク先行Release!
https://linkco.re/7CPa4Ec7
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