運命に導かれ、再び挑む大舞台。

――17年目は、シングル発売、そしてアルバム「六花」のリリースや、ライブツアーなど精力的に活動されていましたが、振り返ってみてどのような1年でしたか。
苑 17周年はやっぱり六花をリリースできたことが大きいかなと思ってます。ツアーでアルバムをその曲順通りに表現するっていうことがなかなか難しいことだと思っていて。要はライブって、激しい曲で乗せる良さがあると思うんですけど、特にヴィジュアル系のロックなライブだと大事なところになってくると思うんです。乗せるところはもちろん乗せて、ただそれだけにはならない、アルバムで表現したかったことをライブでさらに深く表現できた感触がありました。僕達にしか作れないそういうアルバムを作れたこと、そういうツアーを回れたことが大きかったなと思ってます。
彩雨 (六花が)世界観たっぷりの曲なんで、どっしりとしたライブがやっぱりいいかなっていうところですかね。曲たちがそうさせてくれたなっていう感じですね。
優介 結構曲ごとにキャラクターがはっきりしているアルバムになったので、自分の挙動や、弾きこなし方っていう部分で、曲にいい意味で引っ張られたツアーになったかなと思っています。それこそ自分の挙動でいえば、今回の衣装のやや攻めたデザインにも影響を受けたところがあって。すごくアーティスティックな世界に自分を置けたツアーだったなと、終わってみて感じています。いろんな切り口から非日常に自分の人格を埋め込んでいける、楽しいツアーでした。
響 やっぱアルバム単位でのツアーってなると、さっき苑さんが言ってましたけど、流れがもう決まってくるので、曲間だったりとか、ドラムのプレイ以外のところというか…そういうところを意識していった結果、ファイナルでは1番いい形で出来たなって感じましたね。
燿 全体的に世界観がすごい大事な楽曲が多かったので、”静”と”動”の演出をすごく意識して、メリハリをつけるようにやってみました。
――この1年の活動を通して、バンドとして手応えや成長したと感じることありましたか。六花のツアーファイナルでは、VJ(ビジュアルジョッキー)の演出も取り入れられていましたね。
苑 世界観をライブで表現できる振り幅が大きく上がった気がします。やっぱりこういうのって場数を踏まないと、ライブをやっていかないとどうしてもできないことなので、ライブの空間を作っていく作業というか、そういうレベルが上がったように感じてます。
――ありがとうございます。アルバム制作、ツアーを通してバンドとしての結束力がさらに強くなったと感じる部分っていうのはありましたか。
苑 結束力は今まで通りだと思いますが、ただ、意識で言うと、やっぱり野音(日比谷公園大音楽堂)へ向かってる意識っていうのは高まってきてるなって感じてます。野音を埋めることが今、僕たちの一番大事な目標なので、そこへ向けて何ができるかっていうのが個々で考えてることだと思います。
――では、次に8月10日に野音で開催される『18th Anniversary Live』のお話をお伺いしたいです。どうしてこの会場を選んだのでしょうか?そして、皆さんはどういったライブにしたいと考えていますか。

苑 今までに摩天楼オペラが立った1番キャパの大きい会場が野音だったので、どこかでもう1度チャレンジしたいなっていうのはあったんです。でもコロナがあったり、メンバーチェンジがあったりで、なかなか難しかったんですね。だけど、この5人になって少しずつまた動員を上げていって、今なら挑戦できるんじゃないかっていうことで野音を選びました。
この野音が今後の摩天楼オペラの指標になるような、重要なライブになると思うので、とにかく今まで摩天楼オペラのことを少しでもいいなって思ってくれた方は本当に集まってほしいと思ってます。やっぱり僕たちも野音へ向けて、今、意識も集中してるので、特別なライブになると思います。
――皆さんもいかがでしょうか。再び野音に立つ意気込みや、どういったライブにしたいでしょうか。
彩雨 今の野音は建て替えのためにもうすぐなくなっちゃうんですけど、今回その工事が延期になって、僕らが出られることになったわけですけど。なんかこういうのも1つの、ある種の運命的なところだと思うんですよね。いろんな運が重なって工事が延期になって、僕らが出られるような体制になって。なんかこう、運命に導かれるような感じで、今回きっと野音に立てるのかなっていうところもあって。多くの先輩方が素晴らしいステージをしてきた会場ですので、摩天楼オペラもそこにもう1度ですね、立って、しっかりと音楽業界に爪痕残したいですね。今の野音が消えていくわけですけども、その最後にステージに立てるっていうのはありがたいことだなと思ってます。
燿 確か前回が2014年だったような気がするんですけど、バンドとしては前半の方で、良い時期というか、波に乗っていると感じられる時のライブではあったんですけど、当時の記憶を思い出すと、もうちょっとやれたなっていうのはやっぱりあったんです。なので、今回はあの時のライブを超えたいっていうのが1番ですね。今の自分が一番良いと思えるような、そういう自信に繋げられるライブになると思います。
優介 前回このバンドが野音に立ったのが11年前。当時自分の活動は全くヴィジュアル系の”ヴィ”の字もないというか、そもそも摩天楼オペラのリスナー側にいた状態でして。加入してから野音公演のDVDを借りて見たりはしてるんですけど、この場所にもう一度、動員を取り戻して、コロナ禍も乗り越えて、立てるんだなっていうところが感慨深いですね。なぜか偶然、自分の誕生日ドンピシャで当日になってしまって、決まった時は「生きてるとこんなことってあるんだな」っていう感覚で、これも1つ運命的には感じていますね。なので、バンドとして史上最高の日にもしたいし、自分個人の人生でも、一旦の最高地点を踏みたいなという意気込みで向かっているところです。
響 その時のこと詳しく知ってるわけじゃないんですけど、1番動員があった時期、Zeppとかでやってた時ですよね、GLORIAツアーとか。よく同世代の友達とかに「あの頃よく観に行ってたわ」とか「めっちゃ聴いてたみたいな」ってよく言われるんですよ。けど毎回「いや、あの頃じゃなくて、今の摩天楼を見てくれよ」って思うんです。メンバーチェンジだったりとか、コロナで1度落ちた動員が徐々に上がっていってるのを僕は今見ていて。Zeppもやりましたし、野音に戻ってきたみたいな感じはすごいあります。やっぱここ(野音)を埋めて、11年前をもっと超えていけるような、その起点になるライブにしたいなっていう感じですね。
――ありがとうございます。現状、8月と11月にニューシングルをリリースされるという情報が出ていますが、8月発売予定の第1弾シングルはどのような楽曲になりそうでしょうか。思いやテーマがありましたら、お話しできる範囲で教えていただけますか。
苑 ざっくりなんですけど、サウンドはダークでシンフォニックな摩天楼オペラらしいサウンドですね。それをもう少し挑戦というか、少し進めたようなサウンドになると思います。
――作詞作曲はどなたがされたんでしょうか。
苑 僕が作詞作曲しています。もうテーマはできていて、”生きていくことへの葛藤”をこの曲では書きました。摩天楼オペラらしさっていうのは間違いなくあるので、そこはぜひ期待していただきたいところです。
――現在アレンジ中かと思われますが、皆さんは新曲に関して、いかがでしょうか。
優介 新曲の制作は普段、まず作曲者によるデモが上がって、じゃあそれに各パート順番に肉付けしていこうねっていうアレンジ手法になることが常ではあったんですけど、この楽曲に限っては初期の骨組段階から盛んに議論が行われていると感じます。
僕も結構意見出しをしてるところなんですけど、この時点で、今までにあんまりなかった作り上げ方をしていて。本当に最初の骨組みから、みんなの意見が盛り込まれているなっていう感覚がすでにあるので、どんな仕上がりになるか、作ってる自分自身も楽しみなところです。
――メタルサウンドとシンフォニックを融合させた音楽が摩天楼オペラの魅力だと思うんですけれども、ご自身ではサウンド面や音楽性っていうのをどのように捉えていらっしゃいますか。
苑 当初のものからは、ほぼ中心は変わってないんですけど、現在は曲作りの仕方もメンバーも変わりましたから。1番初めの2007年からで言うと、もうほぼ違うバンドになってるぐらい変わってますね。
――影響を受けている音楽もそれぞれ皆さん違うと思うので、そういった部分で、どういう風に変化を遂げてきたのでしょうか。
苑 その当時、その当時で1番最新の音楽を作っていきたいんです。例えばメタルだったら海外で人気のメタルとか、日本で今売れているポップスとか、今流れてる音楽っていうのは聴くようにしてます。そこから自分の好きなところだけを吸収して、融合させるじゃないですけど、アップデートはずっと変わらずやってます。

彩雨 もう18年やってるんで、18年前のシンセサイザー周りのテクノロジーと今のテクノロジー全然違うんで、そういう意味では、当時ではできなかったことが技術的にできるようにはなってきてるし、それはこれからも変化してくるものだと思うので。やれることの幅は広がってくるといいなとは思ってますけども。テクノロジー的な話ですけど、(キーボードはできることが)すごい増えるパートだと思うんで。なので、そういう意味では、2007年や2008年の頃とは違いはあるかなとは思いますけども、やっているビジョン的なものとか、そういうところは昔から何も変わらずに、自分の好きな世界観をバンドの中に投影していくっていう意味では何も変わってないんです。手法がちょっと変わってきているかなと思いますし、多分それはこれからもテクノロジーの進化とともに変わってくるとこかなとは思ってます。
燿 ベースで言うと、特に大きな変化はないんですよね。というのも、機材周りではエフェクターとかは新しいものはもちろん出てるんですけど、ベース本体は未だに大きく変わったものは作られていないので。何か変わったかなと思ったら、レコーディング周りはすごい変わりましたね。DTM周りのものがすごく充実してきてるので、音源を作る上ではすごく進化してきたなとは今思いました。
優介 自分が摩天楼オペラに携わる以前は、もっと機械的な演奏を標榜した、精密さこそ正義!みたいな界隈でギターを弾いていまして。考案するフレーズに関しても、およそ世界で誰もまだやったことがないようなフレージングをたくさん盛り込んで、とにかく最新鋭の存在になって、「国内若手ギタリストのトップに立ってやるんじゃ!」みたいな、やたら尖った意気込みでやってきてたんです。で、摩天楼オペラに携わるようになってからは、それとは別の「安心感のあるギターを弾くこと」を深く考えるようになりました。これまで前任ギタリストたちが築き上げてきた偉大なフレージングやサウンドがたくさん蓄積された、歴史のあるところに途中合流している身分なので、しばらくの間は自分のプレイをそちらに寄せていく手法を取ってきたのが、おそらくサポート開始から2年そこらの間だったかなと思うんですけど。最近の、例えば六花に盛り込んだフレーズなんかは、そこからさらにもう1歩2歩と自分を進めて、程よく自我を出せるようになってきてるのかなという気もします。ここからは「安心感のあるギター弾くのって大事だよね」「でもやっぱり最新鋭の内容も取り入れられるならやっていきたいよね」っていうことで、そこのバランスを取った、僕にしか弾けないことをどんどんやっていきたいなという意気込みがあります。
響 僕は作曲してるわけじゃないんで、根本から曲の方向性を変えるとか、そういう役目ではないんですけど、やっぱりその年ごとにやってる音楽って少しずつ違いますし。僕の最初の作品、『Human Dignity』とか、あの辺は割とロックな感じが多いというか、メタル色はそこまで強くなかったかなっていう感じなんですけど、コロナになって出した作品からどんどんメロスピっぽくなっていって。それを結構一通りやり切ったのかな、みたいな感じもあるんで。次の作品はまた全然メロスピとは違うというか、もちろんそういう要素もあるんですけど、『Chronos』を出した時みたいなちょっと新しい挑戦も入ってるんで。それに合わせてドラムフレーズも当然それにあったものになってきますし。でもドラムフレーズ自体は、新しい方向性というよりは、自分が今までいろんな音楽を聴いてきて得たものを組み合わせて、その時代それぞれにあったものを作っていくみたいな感覚でやってます。
――今年も周年ライブだけじゃなくて、男性・女性限定ライブ『-LIVE摩天狼2025-』『-LIVE魔天女2025-』が開催されます。昨年の限定ライブを受けて、今年はどのようなことをファンの皆さんに期待していますか。
苑 コロナ禍は休みましたけど、男性限定、女性限定はずっとやってきてるライブなので、これからも途切れずにやっていきたいなと思ってます。去年の男性限定、女性限定は本当にいつも通り、もう激熱な日になりました。なので、今年また期待するのは、いつものライブでは見れない景色、聞けないファンの方の怒号のような声、そういうものを今年も期待してます。
優介 肌感覚でしかないんですけど、男性限定にしか来ないとか、女性限定にしか来ないっていう人も一定数いるような気が…?いつもよりちょっと安心できて、多少無茶できる空間で、みんなでワイワイやろうぜ、みたいな側面は大いにあるイベントだと思うんですけど、その「基本男女限定にしか足を運ばないぜ」みたいな層を、ちゃんとした本チャンの、どっちもいるライブに引きずり込める2日間にしたいなと考えています。
――ありがとうございます。他のバンドさん主催のイベントにも出演されると思うんですけれども、他のヴィジュアル系バンドとともに行うライブで、得られる刺激ってどういうものになるんでしょうか。
苑 やっぱ同じシーンで戦っているバンドなんですけど、曲の雰囲気が全然違うバンドがいっぱいなので、おのずと全く違うライブをすると思うんですね。そういうのを同じ会場、同じ空気感でやりあうっていうのがすごく刺激になってます。それは自分のバンド人生に…、これからどういうライブをやっていくのか、とかそういうことにすごくプラスになる作用なんですよね。お客さん側、客席から僕が見ているわけではなくて、袖から見てたりとか、あとはリハを見たりとか、結構そういうことで得られるものがたくさんあるので、全イベントを楽しみにしています。
――年末には大阪、名古屋、東京を巡るクワトロツアーがありますね。1年の締めくくりのライブになると思うんですけれども、どのようなライブになりそうでしょうか。
苑 このクワトロツアーは、11月にリリースするシングルのツアーになります。なので、そのシングルを中心としたセットリストになると思います。それプラス、年内最後のライブになると思うので、六花の曲もやっていけるようなツアーになればいいなと思ってます。
優介 クワトロツアーのFC(ファンクラブ)選考がちょうど先日終わったところなんですけど、同系統の公演と比べるとファンの皆さんからの申し込みをすでに多くいただいていて。これはきっと5月4日のツアーファイナルが刺さったのか、アルバムの評価が自作の期待値に繋がってるのかな…っていう感覚があります。それを裏切らず、さらに進歩した自分たちを見せられる3公演にしたいと思っています。
――皆さんの現在の原動力というものは、何になるんでしょうか。
苑 僕は音楽を作ることと歌うことが好きなので、それが長年やり続けている理由ですね。もうそれだけですね。僕が自分でこういう曲が歌いたいなっていうのがやっぱりあって、それを作れる環境で、それをやっぱりバンドで表現したくて。それをまた自分で歌いたいっていうのが、ほんとに昔からの根本なんですよね。だから、それが今も続いている感じですね。自分でもうこういう環境にいられて嬉しいと思ってます。
響 ドラムを叩くのがやっぱ好きですし、ミュージシャンとして、仕事として音楽をやっていきたいという思いが僕の根幹にあるというか、そこを目標にやっぱりドラムを続けてきたんですね。とはいえ音楽で生活していくって言っても、いろんな形があると思うんですよ。講師の方とかもいますし、スタジオミュージシャン系の方もいますし。でも、やっぱ僕の中の1つやりたいこととして、バンドで売れていくっていうのがありまして。それを、僕の1番好きなメタルっていうジャンルでやらせてもらえる環境というのが摩天楼オペラという存在ですかね。僕が加入して6年、今どんどん動員も順調に増えてますし、キャパも増えて、大きな会場で出来てるんで。なんか、バンドで売れていくっていうストーリーみたいな…、そういうのを見させてもらえている場所みたいな感じです。

燿 長年やってきて、動員の増減があったりメンバーチェンジがあったりとかいろんなことはありましたけど、そういうことがあったにしても、バンドとして”ずっと進んでるよね”とか”進化してるよね”っていうのを何かしら感じながらやっています。それが1番の原動力ですね。
彩雨 ツアー回れば「いいツアーだったな」って思えるし、曲出せば「かっこいい曲できたな」って思えるんで、その2つがあれば、いつまででもできるかなとは思ってるので、多分それが原動力かなとは思います。
優介 とにかくまず1つあるのが、ライブがとんでもなく楽しい。もともとは、実演家としてここまで表に出る人生設計はしてなかった人間なんですよね。それが4年前のある日、今後は作編曲を中心に裏方で生きていこうかな…と思っていたタイミングで、響くんから「サポートやってくれませんか?」っていう話が来て、気づいたらこうなってました。メタル系の音楽をライブで楽しく演奏して、それを生業にするのって、やっぱり業界の現実的にかなり厳しいところがあるので、そのありがたみに心が大きく動かされてると思います。現在のバンドの作風や楽曲制作スタイルについてもすごくしっくり来ていて、やっぱりいい曲ができると何回でも自分で聴いてしまうし、頑張って良かったなと思うし、それを実演して、お客さんが湧いてくれるっていうことが今1番大きな幸せですね。これがなくならない限りは”続けていけるに決まってんだろ”っていうところですね。
――音楽から少し離れますが、メンバーの皆さんのプライベートな一面についても伺いたいです。最近ハマっている趣味やリフレッシュ方法などはありますか?
苑 ハマってるものはDuolingoっていうアプリ。あれを毎日やってます。ライブの日だけどうしてもできない時はあるんですけど、ほぼ毎日。このアプリをiPhoneの1番見えるところに置いているんですね。だから、どうしても「今日やんなきゃ」ってなるし、数分で終わるんで、それに今ハマってやってます。どんな効果があるのかわかんないですけど…。どんどんアプリのフクロウが怒ってくるんで、「やんなきゃ」ってなって、やった瞬間からもう「また会いたいよ」とかなるんで、「いや、今やったじゃん」っていう感じで、ちょっと疲れてきてます(笑)。
彩雨 サッカーと観劇が趣味なんですけども、行く頻度を増やしてます。昔は映像だけで終えちゃったこともあったんですけど、でも「なんか今日雨降ってるから行かなくていいかな」って思っちゃった時も意識的に行くようにしてます、行けるタイミングで行こうと思って。一昨日も豪雨の中行きましたし。この1年、2年、コロナ終わって、僕らも足を皆さんに運んでいただいている立場ではあるんですけども、やっぱ行くことで気づくこともあるし、行くことで得られることもあるなっていうところで。自分自身がステージに立つ側でもあり、観に行く側でもあるっていうところなんですけど。なんか行ける時に行かなきゃダメな気がする…、また何か起きるかもしれないしっていうのもあって、行く頻度を増やしてるのが最近ですね。
響 あんまり趣味っていう趣味はないんですけど、リフレッシュでいうと温泉とサウナとジムに行くっていう。あと、ご飯を食べに行くとか。ツアーに出た時に昔とちょっと考え変わったなっていうことがあって。根本的にツアーに出るのって仕事じゃないですか。だから旅行に行った時みたいな感覚で、美味しいもの食べ行こうとかやってたら、「なんで仕事行ってんのに散財してんだ」みたいな感覚が昔はあったんですよ。なんですけど、ちょっとその考えが変わってきて、旅行ってなかなか昔みたいに行く時間もなくなってきたんで。別に旅行に行くわけじゃないですけど、ツアーをそういう感覚で捉えて、やっぱ時間があるんだったら、旅行行った時みたいに楽しもうと思って。色々ご飯食べ行こうとか、なんか昔よりそういうことを思うようになったんで、最近はそうやって隙間時間を楽しむようにしてます。
――今回のツアーではライブ会場に食べたものを書き出していましたよね。
響 そうです、あれはちょっと今回のツアーでふざけて書き出したやつですけど。メイク順がちょっと変わって時間ができたんで、その間にせっかく地方行ったんだから、お弁当じゃなくてなんか食べようみたいな感覚でやってました。
燿 じゃなくてっていうか、お弁当も食べてるよね。
響 はい、夜2食にしたりとか。
――お弁当食べて、さらにその地方の美味しいお店にも行くっていう。
響 いや、そうするとやっぱちょっと満腹感が出て満足できないんで、先にその美味しいお店で食べて。
――燿さん、いかがでしょうか。
燿 僕、だいぶ普段引きこもりで基本、人と会わないんですけども…、数年前とかまでは、「飲みに行かない?」とか言われても、とりあえず断ってたんですよ。なんですけど、最近は一旦ちょっと前向きに考えるようにはなりましたね。人付き合いとかも、昔はすごい頑張ってた時期もあったんですけど、年々億劫になってきて、それもあって人と会わなくなってきまして。それが最近はそうやって声をかけてくれる人ってやっぱり大事だなって思うようになりました。そういう心境の変化があって、たまに出かけるようにはなったなっていうのはあります。
――この前、偶然名古屋でちらっとレトロゲーム店でお見かけしましたね。
燿 昔のゲームもすごい好きなんですけど、買いたいと思っても売ってるものが最近すごい減ってるんですよ。古いゲームだともうなくなるだけなので、思い出のものとか、やりたかったなみたいなものも今買わないともう手にするチャンスがなくなるだろうな、と思って集めてました。ほぼほぼ完了しました。

優介 もはや公言していない趣味嗜好はあまりないと思うんですが、趣味が麻雀だという点が多分、みんなが思ってるよりもガチだよっていうことぐらいですかね。よく冗談で「ギターより自信あるかも」って言うんですけど、これは実際半分くらい本当で、18歳から始めてずっと打ち続けてますね。研究として、いろんな戦術本買ったりとか、プロの人の牌譜っていうんですけど、打った履歴から打牌理由とかを分析して、「この局面はこっちの方が期待値高いか」みたいなのを考察したり。とにかく毎日勉強してるので、なんかいい形でこれがアウトプットできる未来があればいいのかなとかも思うんですけど、やっぱ趣味は趣味で仕事じゃないんで。ただ、ちょっとずつプロ雀士の人との交流も出てきたんで、何か面白い形で絡めたら…とは密かに思っています。
――優介さんは何をやるにしても突き詰めるタイプなんですか。
優介 ギタリストは凝り性が多いんじゃないですかね。ギター自体、あんな間隔の狭い細い弦を使って、ピッキングのわずかな当て方の差で音が変わる!とかやってるような人種なんで。そもそも細かいことが好きじゃないと…っていうのは若干思ったりします。
――最後に、応援してくれているファンの方へのメッセージをいただけますか。
優介 最近ステージ側から見ると、本当にいろんな方が僕たちのライブを観に来てくださってるなと感じます。特に(六花ツアーの)ファイナルみたいな会場だと如実です。やっぱりうちのお客さんってヴィジュアル系バンドにしては相当いろんな属性の方が、いろんな理由で好きになって観に来てくれてるバンドだと思うんで、初めての方もどうかそんなに抵抗を感じず、どんどん参加して楽しんでいってくれたらなと思っています。
燿 多分ファンの人にとって、「このバンド、これから何をするんだ」っていうワクワクする感じっていうのが本当に大事だと思うので、そういうところを感じられるバンドでいられるように、ずっと頑張っていきます。これからも応援よろしくお願いします。

響 やっぱこれだけ長くやってると、さっきもちょっと話しましたけど、「昔、聴いてたよ」みたいな、そういう人がいっぱいいると思うんで、そういう人たちにこそ、今もう一度観てほしいですね。今この5人でやってるのがいいって思ってもらえると思いますし、「摩天楼オペラって今、こんなすげえのやってるんだ」っていうのもわかってもらえると思います。対バンイベントもいっぱいあるんで、そこで知ってもらってまずは野音ですね。クアトロツアーとかもあるんですけど、まずは野音を埋めて、次のステップに進んでいきたいなって思ってるので、今後とも応援よろしくお願いします。
彩雨 おかげさまで、名前がいろんなところで知られるようになって、なんか名前は聞いたことあるっていうのはよくいろんな人から言われることなんですけども。今ではYouTubeとかもあって、簡単に検索して聴いていただける世の中になったので、どこかで、もしかしたら聴いていただいてる方っていうのは多いかなと思うんですけども、ライブに行くと多分そういう音源の世界観とかとは違う一面みたいなところも観ることができて、より摩天楼オペラの魅力も伝わるかなと思うので、是非名前だけ聞いたことあるという人はライブに来ていただけたら嬉しいなと思っております。
苑 今、最新のワンマンライブが(六花の)ツアーファイナルだったんですけども、そこが1番いいライブが出来てる、いいツアーが出来てる状態なんですね。なおかつ今作っている曲が意欲的にこういう曲を作りたいというのができていってるんですね。だからライブの面でも曲の面でも最新の今が1番良いものを作れていると思ってます。もう前しか向いてないので、今、摩天楼オペラを知ってくれた人も、今まで応援してくれた方々も、一緒に前を向いて摩天楼オペラを楽しんでもらえたらいいなと思っております。これからもよろしくお願いします。

当インタビューは2025年6月に本誌公開されたもののノーカット版です。
Writer : 廣瀬 大輔 Photographer:Litchi hair&makeup:深澤莉恵(M’s hair & make-up)
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