2026.01.31
KISAKI ✕ NETH PRIERE CAIN 樹 共演記念特別対談
――ネスプリは古の継承者ですけれども、KISAKIさんから見て逆に今っぽい、進化していると感じる箇所はありますか。樹さんからも意識しているところをお聞きしたいです。

樹 作曲者の珠璃はマジでメタラーなんですけど、僕はヴィジュアル系じゃないとできない音楽をやりたいので、それらを無理やり融合させてます。
KISAKI そう考えたらMegaromaniaを好きなのはすごく分かる。Megaromaniaも基本はメタルだけど、歌詞とか使うワードでヴィジュアル系らしく聞かせて、サビはメロディアスにする流れ。ネスプリもそういうところがあるんじゃないかな。サビで転調して広がっていくようなところが継承されていると聴いていて思った。
樹 あとはライブだと神に祈りを捧げてますね(笑)。
KISAKI そこはパクっちゃってるね(笑)。でも、いいと思う。
樹 それぐらい影響されてますね。
KISAKI それはもう光栄な限りですよ。
樹 もうロゴに十字架入っちゃってるんで。
KISAKI 今時いないもんね。なかなか。
――昔は結構多かったんですか。
KISAKI 基本でしたね。コテ系のバンドでなくてもヴィジュアル系っていうだけで十字架は入っていたような。
樹 僕らもライブで使うマイクスタンドに十字架貼り付けてますからね。
KISAKI 樹くんはいいんじゃないの。SNSもジーザスで徹底してるじゃん。
樹 ジーザスの人でだいぶ定着してしまいましたね(笑)。
KISAKI でもそれって覚えてもらうっていう面ではすごく大事だと思う。
樹 ちょっと話変わるんですけど、今もうびっくりしてます。学生時代の僕にこの瞬間を見せてあげたいです。
KISAKI それはやっぱり頑張ってきたからこそなし得たことで。人との出会いもあったし、そもそも浅川くんとの出会いはなんなの?
樹 バンドやろうと珠璃と動いていたんです。バンドやるんだったら仲いい人がいいので、ドラムの剣路を誘って、ベースを見つけてから、「バンドってどうやるんだろう。とりあえず無料ワンマンで始めるか」となりました。
ヴィジュアル系でライブするんだったらホリデー(HOLIDAY NEXT 名古屋)だなと思って、直接ホリデーの浅川さんのところに行き、「こういう感じでバンドをやろうと思ってます。いつ空いてますか」と相談したら、「絶対にその始動の仕方はやめた方がいい」と止められました。
そうしたら、浅川さんから「スタジオ行っていい?」と聞かれて、スタジオで「Double River Recordって知ってる?」と話をもらいました。
KISAKI ライブを見る前にそういう話になったってことでしょ。もうその時点で浅川には感じるものがあったんだろうね。
樹 だと嬉しいです。
KISAKI さすがにレーベルサイドも誰でもいいわけじゃないじゃん。魂であったり何か感じるものあったんじゃないかな。そうじゃないとスタジオまで行かない。
樹 とりあえずギャ男ってことだけ伝えました。
KISAKI でもそれは大事。浅川くんもギャ男でいろんなバンド見てきたから、そういうところで共通してる。
樹 最近だと浅川さんと東京から機材車で帰ってる時に、僕のAppleMusicからシャッフルでPhantasmagoriaの『幻想曲 ~Eternal Silence~』が流れたんですよ。そうしたら「いいっすね」とぼそっと言い出して、次に『NEO ARK』が流れて、「樹、今度ロザリオって歌詞に入れようよ」みたいな話をしていました(笑)。
KISAKI (笑)。
樹 そういう話、結構してます。
KISAKI 覚えやすいワードとか、入ってくるワードは絶対にあるから。Phantasmagoriaもそうだし、今までやってきたバンドの歌詞もそうだけど、無理に難しい歌詞にするんじゃなくて、わかりやすくコンセプトと曲を明確に伝えていくために、ワード選びはすごく大事にしていた。やっぱり1回聞いて歌詞が入ってこないと、他の曲を聴こうとはならないと思うし。
樹 そうですね。「ロザリオ」って1発で頭に入ってきます。
KISAKI 『NEO ARK』はよく言われるし、「ダッダッダ」の曲とも言われる(笑)。
樹 そういう神聖な同期が入った曲が僕は好きなので。
KISAKI それは嬉しいね。UNDER CODE PRODUCITONは絶対にライブで同期が入ってないバンドはなかった。でもその中でバンドの個性を出すことをすごく大事にプロデュースしていた。NEGAもMegaromaniaも、次世代UNDER CODE PRODUCITONは、Dali、Arc、ClearVeilもしっかりコンセプトを分けていた。NEGAはもっとダークだったし、Megaromaniaはもっと華やかでメタル系な感じ、Daliはアートな感じで分けて面白かった。
全部集まったレーベルイベントで飽きさせないようにとも考えてたし、各バンドの色があって共鳴しあってた。UNDER CODE PRODUCITONは僕が全部作ったわけではなくて、バンドのやりたいことと、こうした方がいいんじゃないかっていうぶつかり合いで作ってきた。それでPhantasmagoriaとヴィドールと12012が3大巨頭バンドとしてUNDER CODE PRODUCTIONが世の中に浸透していった。
初めは関西制圧というイベントから始まって、それがソールドアウトできるようになったから、じゃあ次は日本だ、いずれは世界制圧ツアーをやりたいねと話をしていたんだけど、その前にUNDER CODE PRODUCITONは解体してしまった。だから名古屋制圧ライブをやればいいんじゃないですかね。
樹 もうパクります(笑)。
KISAKI やっちゃって。
樹 2月からのスローガンは強欲なので。2025年は耐えた年だったので、メンバーが揃った今年はもう奪うって決めてる。
KISAKI 攻撃体制がバッチリなわけだね。
樹 そうです。もう攻撃体制でしかないですね。早く5人でライブしたいです。
KISAKI そうだよ。もうすぐだね。これまで溜まったものを一気に爆発していく感じだ。楽しみだね。
樹 楽しみです。ずっとそういうことを考えられるんで、バンドっていいなと思ってますね。
KISAKI そうだよね。バンドって1つの夢が叶うと、次の目標があって。夢っていうのは叶えて終わるものじゃなくて叶え続けるものだと思うから。その気持ちを持って活動していってほしいです。
僕も未だにこの年になってもまだ夢があるから。自分のやりたいこともあるし、だからできるだけ生きてるうちに作品やモノを、残しておきたい気持ちはすごくある。この対談も僕の音楽人生の記憶の1つとして、大事に残していければいいなって思う。
樹 僕はもう今、深く刻まれてますよ。
KISAKI ジーザスされてる。
樹 現在進行系でジーザスされてます。そういった個人のキャラクターを作っていくってのはUNDER CODE PRODUCITONから影響されてると思います。
KISAKI それはすごい嬉しい。
――Double River Recordはキャラクターの個性が強いバンドが多くいた印象がありますね。
KISAKI でも1番大事なのはバンドの力。事務所がいくら良くても、バンドの力が無かったら絶対認められないと思う。だから2月2日からの攻撃開始がすごく楽しみです。次はライブで共演したいね。
樹 そうですね。そしたら僕は、その日一生挙動不審です。
KISAKI その頃には5人になって多分結構経ってるから、バンドもすごいことになってるんじゃないかな。
樹 だといいですね。僕はバンドを一生続けたいんで。
KISAKI でもその気持ちが聞いてて気持ちいいね。1本1本命をかけてやっていく姿勢で。ヴィジュアル系もロックバンドもだけど、そういう活動してる人は熱い。それはジャンル問わず、シーンで結果を残してる人の考え方は共鳴し合える部分が多い。ヴィジュアル系じゃない人もヴィジュアル系を馬鹿にしない、逆にヴィジュアル系のことリスペクトしてる。メタル系の人でも、できるならヴィジュアル系やりたかったっていう人もいるし深く考えたら、ヴィジュアル系って尊いんだなと思って。日本にしかない独自の文化だし、そこを突き詰めて一生やり続けるっていうその言葉を5年後、10年後も同じ気持ちでいてほしい。
樹 ありがとうございます。心がけます。
KISAKI でも心が折れる時も来ると思うけど、、、
樹 大丈夫です。色々落ち込んでも寝たら直るっていう謎の体質を持っているので(笑)。
最初はバンドやったことないボーカルを迎えて始動したので、多分みんな舐めてるだろうなと思ってたんですよ。
KISAKI 今だから言えるけど、正直そんなに期待はしてなかった。でも今これだけ続けてきて、共演する機会がMAKEを通じて出来て、音源聞いて、意外とって言い方は失礼だけど、現代でこういうバンドがいるのはすごく嬉しいと感じました。
樹 いろんな方がそう思ってた気がしたので、絶対に1番結果出して、1番長く続けてやるっていう意気込みを心がけてました。
KISAKI そういう反骨精神っていうのが生き様でありロックだから。今まで馬鹿にしたやつを見返してやろうっていう気持ちも絶対あると思うし、やる以上は純粋に売れたいっていう気持ちもあるし。評価されないとやってる意味がないもんね。
樹 そうですね。気づいたら多分1番長く続いてます。
KISAKI 継続は力なりと言うから、それは1番大事。イベントで共演したメンバーは3人だったけど、3人ともが前を向いてるのを話をして感じたから、さらに5人になってパワーアップしたネスプリを見るのがすごく楽しみですね。
樹 恐縮です。
KISAKI 本当に5人で力合わせて頑張ってとしか僕は言えないけど。
樹 なんとか結果を出したいと思います。
KISAKI レーベルイベントで名古屋制圧をやるんだったら、僕もゲストで出るからさ。
樹 それはすごいですね。それはやりたいです。
KISAKI まじでやってほしいな。『名古屋制圧@HOLIDAY』みたいな感じで。名古屋制圧っていうのは昔1回やったことがあるので、そういうの再来させてほしいですね。
――名古屋のヴィジュアル系を盛り上げたいですね。
樹 そうなんですよ。僕らが頑なに上京しない理由がそれで。
KISAKI 僕も大阪でずっとやっていて、別に東京に行く理由なんかない。行った方が楽だけど、名古屋から通う移動が楽しかったりするじゃん。ミーティングする時間が長く取れるから。東京に進んじゃうとできなくなっちゃいそう。ライブ直後の熱意のままミーティングしたい。だから、ツアーバンドの強みはそこだろうなと思うし、やっぱり地元を愛するアーティストであってほしい。だから名古屋のニューカマーとしてこれからシーンを引っ張っていく存在ぐらいになってくれたら。
樹 頑張ります。
KISAKI 名古屋制圧をやりましょう。
樹 もうそれを実現させます。それが目標ですね。
KISAKI それをしてくれたらUNDER CODE PRODUCTIONのバンドたちもみんな喜ぶと思う。
樹 やりたいです。UNDER CODE PRODUCTIONを見てたギャ男がそれを実行するとなったら、もうすごいびっくりしますね。
KISAKI 最後はみんなで『神歌』をやる流れを(笑)。
樹 最高です(笑)。
KISAKI 最後は『神歌』でも、(UNDER CODE PRODUCTIONのイベントでは)ヴィドールの曲なら『ワイセツ人形』、12012の曲だったら『侵食』だったり、誰がトリを務めるかは当日じゃんけんで決めるぐらいの勢いだった時もあった。そういう流れがあるくらい、誰がトリをやってもお客さんは帰らなかった。今は目当てのバンドだけ見たら帰る流れが、出来てしまっている。そうじゃなくて、初めから最後まで見てて楽しいなって思えるイベントをこっちから作っていければなとは思います。
樹 確かにそうですね。体力の問題もあると思うんですけど、僕も来てくれるお客さんには全バンド見てほしいんですよ。何回も言ってるんですが、世の中にはいっぱい素晴らしいヴィジュアル系バンドで溢れてるから、色々見てほしい。僕らだけ見るのは損だぜって言ってますね。
KISAKI でも、その中で1番取れる気持ちでね。そうなったら自分が憧れてたアーティストとも共演できたり、だんだん夢が現実に叶っていく。それが楽しい。せっかくバンドという普通の人はできない人生を歩んでいるミュージシャンの醍醐味ってそこだと思うんですよね。ヴィジュアル系っていうやりたい世界でやれてるっていうことだけでも幸せだけど、それでバンドが評価されたら、もっともっと幸せ。それを応援するファンの子たちも、一緒に育っていくっていう形で応援してくれる人も多いし、こういう曲いいじゃんと聴いてくれる人もいて、いろんなファンの形があると思うけど、その一体感が、またムーブメントを起こしてくれるんじゃないかなと思ってます。
――そしてネスプリに継承されたものがまた次の世代に行ってほしいなっていう風に感じました。
KISAKI それをやってくれたら、音楽冥利に尽きる。やっぱり継承ってし続けていってくれないと意味がないし、音楽だけじゃなくて文化でもなんでも、継承されていかないと。今だけのもので終わるのは寂しいし、進化してほしいなと思うけど、原点回帰も忘れずに僕もやっているつもり。樹くんは、多分大丈夫そうだなって思いますね。
樹 今の僕らからその要素とったら、僕抜けますね(笑)。
KISAKI そうだよね。情熱がすごく伝わってきたし、今日対談してもっと応援したい気持ちになりましたね。
樹 ありがとうございます。やりたいことをやりながら、バンドを続けられてるのが幸せです。
KISAKI 苦しいと思ってしまったら、もう終わり。産みの苦しみっていうのはあるけど、それすらも楽しまないと。
樹 そうですね。僕まだ使いたいワード使いきれてないんで、全然。
KISAKI ロザリオもまだ使ってないですよ(笑)。
樹 使ってないですね。雑に使いたくないのでずっとタイミングを伺ってて。
――それこそKISAKIさんと共演するタイミングでリリースがあれば…。
KISAKI そうだね。そしていつかは僕のやってきたバンドのトリビュートとかもやってほしい。
樹 それはもう光栄ですね。
KISAKI そうやって曲が引き継がれて、Phantasmagoriaとかを知ってくれたらそれは嬉しいですし。ネスプリもそういうバンドになっていってほしいなと思う。人に影響を与えていくバンドマンはかっこいいよね。
樹 もう次の世代ができてほしいですね。
KISAKI ネスプリに憧れてバンド始めましたってバンドが出てきたら、もう可愛くて仕方ないと思うよ。
樹 一生毎日飯奢ります(笑)。
KISAKI そうなってくると思う。純粋に好きでしたって言われて嫌な人なんか絶対いないと思う。絶対可愛がると思うし、そうなれる要素はあると思うからこれからの活動が楽しみだね。
樹 頑張ります。
KISAKI いつか共演できる時が来るの楽しみだし、共演できた時にはなんかやらかしてほしいと思いますね。
樹 本当にありがとうございます。
KISAKI 最後は樹くん締めてよ。
樹 本当に今日はありがとうございました。まさかのただの1ヴィジュアル系のファンだった男がこんな対談をできるとは思ってもいませんでした。今日もらった言葉を糧にして今後も頑張っていきたいと思います。

Interviewer:宮下 浩司 Writer:藤村 栞里
KISAKI HAIR MAKE:A・DO
KISAKI HAIR MAINTENANCE:hiko(UNDIVIDE)
KISAKI COSTUME:ID JAPAN
NETH PRIERE CAIN HAIR MAKE:A・DO
NETH PRIERE CAIN COSTUME:SEI KADOWAKI(PRANK/Re,do)
NETH PRIERE CAIN PHOTO GRAPHER:J.HAMAGURI(STUDIO AJ)
<KISAKI LIVE>
BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-
KISAKI 生誕半世紀記念祭「BEYOND THE KINGDOM -Fest of Excellence-」
2026年3月15日(日) 大阪BIG CAT
●当日限定バンド:THE LOCUS
B. KISAKI
Vo. 苑(摩天楼オペラ)
G. HIZAKI(Versailles / Jupiter)
G.CERO(凛 / Jupiter)
Dr. HIROKI(D)
●出演バンド:摩天楼オペラ、Psycho le Cému、SEX MACHINEGUNS、NoGoD、GOTCHAROCKA、FEST VAINQUEUR、椎名ひかり、Little Lilith
MC:浅井博章
<KISAKI RELEASE>
MEMORIAL ALBUM 2026.3.10 Release!!
響も消え、過去と諦めに彩られた未来に新たな息吹…
「Voice in Sadness」
一般店頭発売は2026.3.11になります。LCD-014 価格5,500円(税込み)24P写真集付き特殊仕様
新曲3曲+リミックス、リマスタリング等計12曲入り
【GUEST PLAYER】
苑(摩天楼オペラ)/櫻井有紀(Raphael)/AKIRA(MIRAGE・RENAME)・蟹江敬子(Sheglapes)/HIZAKI(Versailles / Jupiter)/Iyoda Kohei /SHIORI(Little Lilith)・森谷亮太 他多数
通信販売で購入の方には未発表CD「forgotten」プレゼント!!
https://lorelei-entertainment.com/
<NETH PRIERE CAIN LIVE>
NETH PRIERE CAIN新体制初公演「原初ノ種」
2026.2.02(月)赤羽ReNY alpha
CAST:NETH PRIERE CAIN
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥5,000 / DOOR ¥0 (Drink代別)
※前売り購入特典:NETH PRIERE CAIN新体制記念タオル
●Bチケット発売日:2026年1月17日(土)12:00よりイープラスにて発売開始!!
■購入ページURL
<NETH PRIERE CAIN RELEASE>
NETH PRIERE CAIN NEW SINGLE「羽化の知らせ、威厳なる詠唱」
2026.02.18 RELEASE!!
(CD+DVD 2枚組)
[CD]未発表新曲を含む全3曲収録
[DVD]「威厳のアリア」(MUSIC CLIP)付き二枚組仕様!!
DRRD-095 価格¥2,000(税抜)
※トレーディングカード1枚(全6種類)ランダム封入
発売元:Double River Record 販売元:FWD
[CD]
1.威厳のアリア
2.狂進曲-invisible scar-
3.Le ciel〜空に還る夢境〜
4.19576505(Instrumental)
5.威厳のアリア(Instrumental)
6.狂進曲-invisible scar-(Instrumental)
7.Le ciel〜空に還る夢境〜(Instrumental)
[DVD]
「威厳のアリア」(MUSIC CLIP)
