2026.10.17
GOTCHAROCKA 14th Anniversary tour『Joker on the 14th Moon』ツアーファイナル-2026.10.10(sat) BLAZE GOTANDA-

8月18日の結成14周年記念ライブ『宵咽』-YOIMUSEBI-を皮切りに、北は札幌から南は福岡まで全国各地を熱狂の渦に巻き込んできたGOTCHAROCKAの結成14周年ツアー『Joker on the 14th Moon』。その千秋楽となるツアーファイナル公演が10月10日、東京・BLAZE GOTANDAにて開催された。各地での公演を重ねて迎えた、ツアーの集大成ともいえる渾身のライブの模様をレポートする。

最新シングル『睡 / 劇』の妖艶な世界観を映し出すように、極彩色のスポットライトがステージ上で交差し始めると、フロアを埋め尽くした「GR’s(ファンの愛称)」もまた、その光に呼応するようにネオンカラーのリングやブレスレットを腕や指に煌めかせ、その時を待つ。高まる期待感が手拍子となって会場を包み込む中、十夜(G)、JUN(G)、樹威(Vo)の順でステージへ姿を現した。
火蓋を切ったのは、ツアーの核を担ってきた『睡』。サイケデリックかつ複雑に展開するギターリフに乗せ、GOTCHAROCKAが創りあげる世界観へと我々を引きずり込んでいく。曲のクライマックスではステージが再度極彩色に染め上げられ、ファイナルの幕開けを鮮烈に印象づけた。間髪入れずに投下された『Transparent butterfly』では、攻撃的なイントロから一転、樹威が情緒豊かに歌い上げるパートと重厚なサウンドの波が幾度も交錯し、彼らが持つ妖美さと切なさがフロアを浸食していく。さらに『HYPER NEXT WORLD』の鋭利なギターサウンドと疾走感が客席のテンションを一気に引き上げると、序盤の3曲を終えた段階で早くも場内にはメンバーコールが巻き起こった。
静寂を切り裂くように解き放たれたのは『沼』。重厚なビートに呼応し、フロアではヘッドバンギングが炸裂する。サビの「あいしてる」のリフレインでは、GR’sが一斉に愛を込めた声を張り上げ、両手でハートを描いてメンバーへと届ける。曲終盤、舞台中央のお立ち台で樹威とJUNが繰り広げた華やかな共演は、観客の心を大いに揺さぶった。「Break the spell…」という囁くようなボイスから始まった『Break The Spell』では、フロア全体に手拍子が広がっていく。ステージ上手へ躍り出たJUNが躍動しながら笑顔を振りまくと、観客も全身でそのエネルギーを受け止めていく。続く『0 MINUS 0』では、樹威がステージ中央で優雅に舞い、敬礼のアクションを見せると、GR’sがそれに応える。JUN、十夜とともに会場全体を華やかで多幸感あふれる空間へと変えていく。前半ブロックの締めくくりとなった『THE PIGS』では、十夜が激しく頭を左右に振ってフロアを煽り、JUNのヴォーカルパートでは、ラップ調の印象的なフレーズとキャッチーな振付が会場に圧倒的な一体感を生み出した。

ここからライブは後半戦へ突入。静謐な空気の中で届けられた『花怨』は、美しくも深く刺さるメロディーと言葉がストレートに胸へと染み渡る一曲。その余韻を鮮やかに塗り替えるように、ポップで中毒性のあるイントロから『グエリラ』へ突入すると、ステージと客席が笑顔でつながっていくような光景が広がった。
そして、静寂のなかで音を紡ぎ始めたのは、8月18日に周年曲として披露され、このツアーを通じてバンドとファンの絆を深め続けてきた大切なナンバー『幾望』である。終盤、仄暗いステージから一筋の光のように浮かび上がるメンバーの姿はまさに「希望」。息をのむようなその美しい光景は、観る者の脳裏に刻まれる。その感動を物語るように演奏後は惜しみない拍手と万雷のコールが送られた。
後半の爆発力を決定づけたのは、シングルからのナンバー『劇』。再び極彩色のライティングが躍動し、縦揺れのグルーヴがBLAZE GOTANDAの床を激しく揺らす。ここからクライマックスへ向け、アグレッシブなキラーチューンが畳み掛けられていく。『CO-ADDICTION』では手拍子から一気に加速し、十夜の力強いコーラスとJUN・樹威のステージ中央での熱いアクト、そしてフロアの反応が交錯。樹威の「かかってこいよー!」という気迫あふれるシャウトから『The Ruler’s Play』へとなだれ込み、ステージ下手では樹威と十夜、その後、中央での樹威とJUNという怒濤の共演劇で場内のボルテージは上限を突破した。

クリアなギターのイントロが静かに鳴り響く中、樹威が「時間切れだ笑っていいよ」と優しく語りかけるように歌い始め、続く「やっちゃっていいよ」というフレーズを歌いきると、フロアからは声援が起こる。「もっと聞かせてくれますかー!」という樹威のシャウトから、アグレッシブなサウンドへと変貌する『OUT OF SERVICE』。「まだまだこれから」と言わんばかりに、JUNと十夜の2人が頭を激しく振り、GR’sはそれに応える。十夜とJUNが中央で美しいツインギターを響かせ、その後、お立ち台でJUNがさらに観客を煽り倒す。「ラストいけるかー!」という樹威の声とともに本編ラストの『撃愛』へ突入すると、十夜がステージ下手で体を揺らしながら手を打ち鳴らし、樹威によるアカペラのサビパートではGR’sのレスポンスが炸裂。圧倒的な熱量とともに本編の幕が下りた。
ツアーTシャツを身に纏った3人が再び姿を現したアンコールでは、切なくも美しい『レインフォール』をしっとりと聴かせた後、一転して『MONARDA』の激越なイントロと樹威の透明感あふれるハイトーンで会場を再び熱くする。手拍子とヘッドバンギングが渦巻く『Wicked Div.1 – 極悪一課 -』で盛り上がりが最高潮に達すると、このツアーのグランドフィナーレとして選ばれたのは『Ash』だった。過去の悲しみを抱えながらも、それでも変わっていけるという前向きなメッセージを宿した歌詞と心に残るメロディーが会場に響き渡る。演奏を終えた3人には、割れんばかりの拍手が惜しみなく送られた。
終演後のラストMCでは、まず樹威が「最高でした!ありがとうございました。本拠地である東京で記憶に残る形にしたかった。今日は本当に最高でした。ツアーは終わりますが、また来年も楽しいことをやろうと思っています」と万感の想いを込めて深い感謝を何度も伝え、この日の22時に新たな予定が発表されることも告げてステージを後にした。
残されたJUNと十夜はステージ上で何度も力強くハイタッチを交わし、十夜があふれんばかりの笑顔で退場。最後にステージに残ったJUNは、時折、感極まり言葉を詰まらせながら、胸の内を飾らずに語り始めた。「すごく寂しいけれど、感謝でいっぱいです。たった1本のツアーかもしれないけれど、僕らにとってはこれがすべてで、1本1本が本当に楽しかった。悔しいこともあったけれど、そんな風に感じられるのも幸せ。応援してくれる一人ひとりがいてくれるからこそ、そう思える。14年やってきて、もっと頑張らなきゃと素直に思えた自分がいることが嬉しいし、それを教えてくれたのはみんなです。来年も再来年も成長していきたい。それが今回のツアーで改めて手に入れたもの。これからも僕たちが“ワーキャー”できる場所をみんなが作ってください!」。ファンに甘えるようにも聞こえる最後の言葉に客席から笑いが起こると、「まず俺たちが楽しませるから、っていうのを先に言うのを忘れた!」と自らツッコミを入れ、さらに笑いを誘う。最後まで持ち前のお茶目さをのぞかせながら、あふれる感謝を伝え、ツアーファイナルは温かい空気の中で幕を閉じた。

22時に解禁された2027年2月からのCLUB PHASE 26周年企画マンスリーシリーズ「甘」をはじめ、彼らが築く「楽しい場所」はこれからも新たな輝きを放ち続けるだろう。
Writer:紫浦 央 Photographer : WHOKO
<セットリスト>
1.睡
2.Transparent butterfly
3.HYPER NEXT WORLD
4.沼
5.Break The Spell
6.0 MINUS 0
7.THE PIG
8.花怨
9.グエリラ
10.幾望
11.劇
12.CO-ADDICTION
13.The Ruler’ s Play
14.OUT OF SERVICE
15.撃愛
EN 1.レインフォール
EN 2.MONARDA
EN 3.Wicked DIV.1- 極悪一課 –
EN 4.Ash
<告知>
GOTCHAROCKAが、2027年2月よりライブハウス「高田馬場CLUB PHASE」の26周年を記念したマンスリーシリーズライブを開催することを発表した。企画タイトルに掲げられたのは「甘」。しかし、解禁されたその内容は、彼ららしいエッジの効いた刺激的な2DAYS×3ヶ月の計6公演だ。
各月とも、初日は「-スウィートインヴィテーション-」と題した対バン企画、2日目はGOTCHAROCKAの単独公演となる「-スウィートリベンジ-」が敢行される。何より注目すべきは、彼らの熱いオファーに応えて集結した強力なゲスト陣だ。2月12日(金)の初陣を飾るheidi.を筆頭に、3月14日(日)にはメリー、そして4月18日(日)にはThe THIRTEENの参戦が決定。百戦錬磨の強者たちとGOTCHAROCKAが、PHASEのステージでどのような化学反応を起こすのか、今から期待が高まる。
そして翌日に控える単独公演「-スウィートリベンジ-」では、対バンで得た熱量をそのまま昇華させ、さらに深いGOTCHAROCKAの世界へとオーディエンスを誘い込むに違いない。
盟友たちとの執念とリスペクトが交錯する、甘く激しい3ヶ月。ヴィジュアル系シーンの熱い現在地を証明するこのマンスリーシリーズは、ファンならずとも絶対に見逃せない夜になりそうだ。
GOTCHAROCKA Monthly series
CLUB PHASE 26th Anniversary 企画
「甘」
-スウィートインヴィテーション-
2027年
2月12日(金)高田馬場CLUB PHASE
GUEST:heidi.
開場18:00 / 開演18:30
3月14日(日)高田馬場CLUB PHASE
GUEST:メリー
開場17:00 / 開演17:30
4月18日(日)高田馬場CLUB PHASE
GUEST:The THIRTEEN
開場17:00 / 開演17:30
