2024.07.17
【本誌連動】THE MICRO HEAD 4N’S スペシャルインタビュー 完全版
「僕らほど人間ドラマがあるバンドはいない」
最新シングル「まだ僕らを知らない君へ」を引っ提げ、メジャーシーンへと進出を果たした THE MICRO HEAD 4N’S。4人での活動を続ける彼らだが、思いは常に5人のまま。苦難を乗り越え、「ここからは最強」と、自信に満ちたこれからの活動に目が離せない。
──まずは、メジャーデビューおめでとうございます!今はあえてインディーズで活動されるバンドも多いと思いますが、メジャーを目指した心境や、意義みたいなものは皆さんの中で何かありましたか。
kazuya FANTASTIC◇CIRCUSのライブをやってる時に、 ファンタ(FANTASTIC◇CIRCUSの略称)とマイフォ(THE MICRO HEAD 4N’Sの略称)と僕個人の仕事を一緒にやってるビジネスパートナーがいるんですけど、その方から今回タイアップの話をいただいて、どうしようかなって考えてて。
今年の2月からギターのSHUN.がお休みしてるんですね。そういうこともあって、正直バンドの中で迷いみたいな、そういうのをすごく感じてたんですよね。それがファンの方にも伝わってるかなと思うぐらい、あんまりバンドとして良くない時期だったんですよ。で、今回のそのタイアップからメジャーに話が展開していくんですけど。こういうこと(タイアップ、メジャーリリース)で、メンバーとスタッフ、ファンの人たちが、「お、いいじゃん、マイフォ」みたいな感じで1つになれるんじゃないのかなとリーダーとして判断したんですね。なんだろう…、最初で最後って言い方したら大げさかもしんないですけど、 「バンドのために自分ができることってこれじゃないのかな?」と思って、今回チョイスさせていただいたという感じが1番メインのストーリーです。
──今回で言うと、どうしてもギターのSHUN.さんの件があった上で、弾みをつけるというか、ファンの皆さんにも与えてしまったかもしれない、ちょっとネガティブな感情を塗り替えるというような意味合いが含まれていたということですか?
kazuya そういうことですね。そうなれば、やっぱりファンの人たちも「おぉー」と思うだろうし、メンバーも気持ちを新たに頑張れるかもと思うかもしんないし。でも、正直言うと、やってみないとわかんなかったんですよ。3月にお話いただいた時に、僕ができる最善のチョイスがそれだったということです。
──皆さん、いかがですか?
KEKE そうですね、やっぱりフロントマンとして、ボーカリストとして、言葉を発していく立場ですが、嘘があまり得意じゃない性格なので。MCでもだからといって、ライブに来てくれた人たちに対して、ネガティブなことっていうのは、やっぱ言いたくないし、言えないし。だから僕自身も不安にはなっていたんですけど、でもやっぱりこのタイアップとかメジャーの話をきっかけに、ちょっとずつ音で会話するというか、持ち直していったかなっていう風には感じていて。だから、もちろん広めていきたいっていう気持ち、 僕らには「日比谷野音(日比谷公園大音楽堂)っていうところまで、まずマイフォを持っていってライブしたいよね」っていう夢が、バンドとして明確にあるんですけど、そういったところもこのメジャー(デビュー)にはもちろん意味は含まれているんですけど。これをきっかけにみんなが1つになり始めたかなっていうのでは、やってよかったなって感じていますね。
──今回のメジャーデビュー曲『まだ僕らを知らない君へ』を聴かせていただいて、とてもキャッチーなメロディで、ファンの皆さんも歌いやすいメロディラインだなと感じたんですけれども、その辺りも意識して曲を作られたというのはあったんでしょうか?
kazuya 曲はもう随分前からあって。元々僕の作曲する音楽っていうのが、最近よく思うんですけど、「あんまインディーズ向きじゃねえな」っていうのは今更思いまして。いわゆるキャッチーなメロディーで僕は育ってきているので。メジャー、インディーズに関わらず、僕らは結構こういう曲長が主軸となってるというか。ただ、アレンジメントだけで考えると、今回メジャー仕様に変えたというか、具体的に言うともうちょっとロックでシンプルなサウンドだったんですけど。まずコード進行から変えて、ちょっと複雑にして。その上でストリングス、グロッケン、コーラスとかを入れていって、いわゆるキャッチーな聴きやすいサウンドにしたというか。サウンドの作り方だけがインディーズとメジャーはちょっと違うかなと、僕は個人的に思ってます。
──お話を戻しますね。皆さんはメジャーデビューに関して、どのように感じていますか?
ZERO なんて言うんですかね、SHUN.さんがお休みになって、正直不安な気持ちもあったんですけど、そう言ってもボーカルを変えてまでずっと続けてきたバンドなんで、個人的にはそこまで大きな不安ていうのはなかったんですけど、でもどうしていいのかっていうのもあまり見えてなかった中で、このタイアップっていう話が来て…。ちょっとそれをやってみたいっていう部分もやっぱりありましたし、前向きに捉えて、みんなで話し会った結果、前に進んでいこうっていう一致はできて、その1つのきっかけになったのが今回のシングルなんじゃないかなと。
TSUKASA SHUN.さんが病でちょっと活動休止ってなった時に、普通だったら活動しつつ、メンバーが戻るまで待つ、タイアップの話よりも…、みたいになるバンドも多いかとも思うんです。でもSHUN.さんが戻ってくるのを信じてやってくんだったら、そのタイアップの話もすごくありがたいですし、チャンスでもありますし、それを頑張っていく上で、SHUN.さんの帰る場所を守っていこうっていう話になったので。
──実際メジャーデビューということに関して、ファンの皆さんの反響はどうでしたか。ファンの反応を見て、感じたことは何かありましたか?
kazuya ファンの人の反応は単純に嬉しいであろうと。僕らは1個1個全てがエンタメなので、エンタメのニュース1つを落としたぐらいの感覚でしか僕はないんですよ。でも喜んでくれてることは嬉しいし。一緒にね、ここから盛り上がっていけたらいいな。ファンの人も含めて、1つになれたらいいなって。
KEKE そうですね。今回カップリング曲がファンの投票で決められてるんですよ。このファン投票を取った時って、「シングルに入れますよ」とか、「メジャーのシングルに入れますよ」とかって話をする前に投票を取っていて。実は答え合わせは、「その投票で決まった曲はこのメジャーのシングルに入りました」っていうネタバラシなんですけど。要はバンドって、もちろんファンを引っ張っていくっていうスタイルが基本的なスタイルだと思うんですけど、割と僕が入ってからのTHE MICRO HEAD 4N’Sって、一緒に頑張っていく、一緒に、さっき言った「日比谷野音に行こうね」っていうスタイルで僕はやってると思っていて。だから、そのシングルもみんなで決めたもの、ファンの人たちが決めたものなので、感覚的には一緒に「マイフォおめでとう、私たちも嬉しい」、プラスアルファ、自分らも仲間として、一緒にシングルを選曲したというか、一緒にこのシングルを作り上げたっていう感覚にまでいったら、1番嬉しいかなというか。
──今回このシングルを冠したツアーを回られますが、13thアニバーサリーということも含め、意気込みをお願いします!
KEKE ちょっと続けて、僕、言っていいですか。セットリストを決めてるのは、基本的に今、僕がやらせてもらってて、13周年っていうマイフォの周年ライブ・ツアーになるので。ただ、やっぱりこのツアーで、これからマイフォに興味を持ってくれる人だったりとか、初めて行くよっていう人がもちろんいるとは信じてるんですけど。だから昔から応援してくれてる人、これから新しく入ってくれる人、関係なく、誰もがこのマイフォの歴史に触れて、「この歴史ってこうだったんだ」って思う人もいれば、「こうだったよね」って懐かしんでくれる人、メンバー、スタッフ含めて、過去、そして未来っていうところに触れられるツアーにしていけたらいいなっていう風に思ってますね。
kazuya 僕的にはそんなにメジャーだからとかってあんまり関係なくて。でも個人的な話をすると、マイフォでコロンビア(コロンビア・レコード)できて、 僕がやってるFANTASTIC◇CIRCUSの方で、ワーナー(ワーナー・ミュージック・ジャパン)ができて、司くんがやってる最上川司という演歌の方で、ユニバ(ユニバーサルミュージックジャパン)とクラウン(クラウンレコード)で仕事ができて、まさか僕のこの人生の中でそんなに自分が関わったものが全てそういう風になれたのが、ある種、僕はそれを描いて動いてはいたんですけど、叶っちゃったなと思って。そういう意味ではちょっと嬉しいですけど、意気込み的にはそんなに変わんなくて、もう毎日たくさん練習して、たくさんイメージして取り組むっていう。結局これだけ長くやってわかったんですけど、準備が命なので。もうひたすら準備するだけですよね。準備がもう70%、80%の世界なんで。意気込みとしてはそんな感じですね、確実にやろうと。
ZERO タイアップが6月に流れて、そこから7月の終わりから(ツアーが)始まって、8月の周年まで回るツアーなんですけど、ちょうど2か月ぐらいある中で、それを見て初めて来てくれる人とかっていうのが中にはいると思うんで、13周年というTHE MICRO HEAD 4N’Sの歴史を伝えれつつも、今まで応援してくれた人も、いろんな期待に応えられるライブにしたいなと思ってます。ちょうど今骨折しててですね、なかなか全てを思うようにはできない中ではあるんですけど、その頃には間違いなく全てを発揮できると思うんで。ぜひ夏、期待していただければ。
TSUKASA この「まだ僕」のシングルを引っ提げて、ツアーを回らせていただくんですけども、ファンの皆さん、マイクローンって呼んでるんですけども、みんなってすごく僕らのこと大好きな上に、いろいろ拡散してくれたりとか、新しいファンの方をすごく快く迎えてくださる良い方が多いので、これから「まだ僕」を初めて聴いて、「ライブ行きたい」って来てくれる人とかもすごく行きやすいんじゃないかなっていう風に僕は思っております。なので、そういう人たちに向けても、先ほどのkazuyaさんの話みたいに準備をして、最高のツアーになったらいいなっていう風に思います。このTHE MICRO HEAD 4N’Sの人生が、もっともっといろんな方と一緒に歩んでいけたらなと。
KEKE あともう1個言えるのは、「まだ僕」を聴いて、「すごいポップなバンドだな」と感じる方が、初めて見る方は多いと思うんですけど、全然ゴリゴリのライブとか、シャウトとか頭振ったりとかも全然あるんで、ポップなだけじゃなくて、そういう一面も僕らはあるんだっていうことは、伝えておきたいところではありますね。やっぱヴィジュアル系な部分があるので。
──気になっている点ではあるんですが、皆さんさまざまな音楽活動をされた上で今、THE MICRO HEAD 4N’Sというバンドを続けていますが、 他の活動からどのように繋がっているのかなと思いまして。
TSUKASA そうですね、お客さんに関しては、確かに演歌で知ってくれた方がTHE MICRO HEAD 4N’Sを観に来てくれたりっていう方も結構いらっしゃいますし、逆もあるので。そこはすごく面白く、個人的にも楽しんでやってます。僕あまり、ロックの曲書くことないんですけれども、例えば演歌の方にTHE MICRO HEAD 4N’Sの要素が入ったりとか、そういう時もありますし、お互いに何か力になってるような部分はあります。
ZERO 振り幅は大きいかもしれないですけど、交わる部分とかもあると思うんですよ。メイクとかパフォーマンスは結構変わったりしますけど、でもどちらも大好きな音楽なので。自分の人生って1つしかないとは思うんですけど、その人生の中でこれだけ違うものを表現していけるっていうのは、幸せなことだと思いますし、どういう部分を持ち帰るかっていうのはツアーに行ってみないとわかんない、終わってみないとわかんないですけど、でも何かしらそこに影響っていうのがあったりすると思うんで。
kazuya 僕の場合だと、具体的に言うと人間関係ですよね。今、ファンタ(FANTASTIC◇CIRCUS)と マイフォとEX-FIVEって言って、ブルーハーツのメンバーとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのメンバーとやってるバンドがあるんです。特にファンタとマイフォで言うと、やっぱり向こうから見ても俺から見てもそうだけど、どっちが大きくなってもいいわけじゃないですか。マイフォが大きくなってもいいし、例えばTSUKASA君のソロが大きくなってもいいわけだし、ファンタが大きくなってもいいわけだから、結構協力関係にあるんですよ。今回の話だと結局そこも繋がってますし、僕はもう具体的にそういう人間関係を、みんなで助け合いながらいけるって意味ではこの2つ(のバンド)をやってる意味はすごくあると思いますし。僕は全て繋がってると考えてやらなきゃ。別々にやってる意味がないというか…、だって複数増えたらスケジュール忙しいじゃないですか(笑)、疲れちゃうんで。
──相乗効果でバンド同士、高め合っていくっていう感じなんですね。
kazuya だって極論言ったら誰がブレイクしようがいいじゃないですか(笑)。例えばTSUKASAくんをソロデビューさせた時も思ってたんですけど、 別にTSUKASAくんがブレイクしてくれて、そうしたらバンドにも恩恵があると思う。マイフォがブレイクしたらTSUKASAくんないし、他のバンドないし、良い影響があるかもしんない。KEKEがソロでいきなりボーンっと跳ねちゃっても同じじゃないですか。だからそういう気持ちさえ持ってれば、俺は別にいいのかな。いいのかなっていうか、その気持ちがあるからやれてるというか…、1番大切にしてるのかもしれないですね。
──いろいろな経験があって、THE MICRO HEAD 4N’Sができているんですね。ちなみに皆さんのそれぞれの活動では音作りなどは変えたりしているんでしょうか?
kazuya 僕はと言うと、さほどないです。そんなにないです、僕は僕なんで。なので楽曲が変われば勝手に変わってくると思うし。それ以上に、やっぱりさっきから言うように、どんだけ事前に準備をして、ちゃんとやれるか。
──他の皆さんは何か音のこだわりだったりとか、ありますか?
ZERO そうですね。割とちょっと変えたりとかはしてて、THE MICRO HEAD 4N’Sでは、今SHUN.さんがいない状態の中で、「もうちょっとこうした方がいいな」っていうのも、あったりとかするんですよね。なので、今ちょっといろいろなことをね、試しつつも、試行錯誤してる感じではあるんですけど。将来的にはもっと振り幅あってもいいのかなとは思ってますね。
KEKE 僕はそうですね、THE MICRO HEAD 4N’Sの中ですでにいろんな使い分けをしていますが、ソロの時に歌うマイフォの曲とかは、ピアノとボーカルアレンジだけの時もあるので、より歌詞が伝わったりとか、情景が見えるようにっていう感じでは気をつけてはいますけど。
TSUKASA ドラムに関しては、THE MICRO HEAD 4N’Sともう1つのバンドの方だとちょっと音楽性も違うので、アタックだとか、そういう力の加減みたいなのは多分全然違うと思います。でも、意気込み、気持ちとしてはどちらも一緒で、大好きなジャンルでもありますし、 そういうのを大事に楽しんでいけたらいいなっていう気持ちでやってみようと。
──皆さん、音楽が好きっていうのが伝わってきました!
KEKE そうですよ、めっちゃ好きっすよ(笑)。
──改めて今回のメジャーデビュー曲『まだ僕らを知らない君へ』に関してファンの皆さんにはこう聴いてほしいだったり、この曲に対しての思いをお伺いしてもよろしいでしょうか。
KEKE 本当にどこのライブでも僕らは野音(日比谷野音)を目指しているということを言っていて、この曲の歌詞を書いた時っていうのは、「もっと規模を大きくしていきたい」「僕たちを知らない人たちにも、この素晴らしいバンドを聴いてもらいたい」っていう一心でした。「自分らが信じてやってるマイフォの良さがもっともっといろんな人に広まってくれたらいいな」、そして今までずっと変わらず応援してくれてる人も一緒に気持ちを1つにして、この歌詞と同じ、僕らと同じ心境で聴いてほしいというか。聴き手に委ねはするんですけど、個人的な意見としては、僕らのファン、マイクローンにはいい曲だなっていうか、「私たちの(好きなバンドの)曲いいでしょ。もっと広まって」っていう気持ちで聴いてもらえたらすごい嬉しいですね。ファンもメンバーだとも思って僕たちはやってるので、そういった意味でも、そう感じてもらいたいなっていう風に思います。
TSUKASA そうですね、この(曲の)タイトルの通りですね。知らない人たちに向けてはいますけど、もちろん知ってる人たちにも、とにかくこのマイフォの歩んできた軌跡をちょっとでも感じていただきたいですし、あとは音楽大好きなこの5人の心というか、そういうのを伝えていけたらいいな。
ZERO 聴くというよりかは、ちょっと楽器が弾ける人になってしまうんですけど、ちょっとコピーしていただいたら、多分、「あれ、ここ?」みたいな感じの部分が、すごい意外なところに…。なかなかここは発想ないなっていうところがあったりとかするんで、そういう部分できっと面白く、この曲は新たな視点で見て、聴けるんじゃないかなと思うんで、もし楽器弾ける人がいたら、ベースラインとかでもいいんで、ちょっとコピーしてみていただけたらなと思います。そんなに難しいことやってないんで、きっと弾けるとは思うんですけど、「あ、ここいくんだ」っていうのがなんか意外で。俺もデモもらって聴いてみて「面白いな」と思ったので。
──いいですね!メロディ視点だけじゃなくて、そういったプレイヤー視点で聴くのも楽しいですよね。kazuyaさん、いかがでしょうか?
kazuya そうですね、曲は興味があれば聴いていただければ(笑)。でもそこよりも僕が言いたいのは、SHUN.ちゃんが今お休みしてる中でなんですけど、今回のシングルっていうのは、彼のギターを使って、彼が弾くであろうパートを僕が弾いたんですね。だから僕的には5人でメジャーシーンに来れたのかなと思ってることが1番の喜びなのかもしれないですね。この先の新曲、彼がいつ戻ってくるかは、さて置いたところで、もし一緒にライブでやってない曲だったら、また新しい未来を提案していくと思いますし、今回は彼と一緒にプレイした曲たちなので、全曲。彼のギターを使って彼のフレーズをコピーして弾いたりとかして、5人で来れたことが僕は1番嬉しいです。
THE MICRO HEAD 4N’Sの売りっていうのは、僕は正直言って音楽じゃないと思ってるんですよね。僕らほど人間ドラマがあるバンドって俺いないと思うんですよ、ボーカルが4人目とか意味がわからん感じで。ボーカルがいない時に編み出したStill Nightっていって、アコースティックでボーカルパート、バイオリンで弾くみたいなことやったりとか、OFIAMっていってZEROくんが歌ったり、僕が歌ったりとかするグループを作ったりとか、多分普通じゃないんですよ。変わったことを結構やってると思うんですよね。でも、それでもみんな諦めずに進む力。こんなバンド、僕どう探してもいないと思うんですよ。だから、僕が1番望むスタイルとしては、音楽を聴いていいなと思ってくれたら、そういう僕らの裏側っていうか、僕もnoteとかいろんなアプリでそういう話を落としてあるんで、そういうのを見て、そのドラマごと好きになってもらえたら、多分沼です(笑)。僕がリーダーとして言ってるのは、やっぱりTHE MICRO HEAD 4N’Sは人間ドキュメンタリーなんで、そこを知っていただけたら大好きになります。
──人間ドラマと聞いて、ファンの方もメンバーと同じぐらいの熱量で広めたくなるというか、一緒に走ってくれるという感じが伝わってきました。
kazuya そうですね。極論言うと、結構なマイナスのことも僕、言っちゃうんですよ。「コロナ禍で経済的に本当にやばい、会社が…」とか。弱いところもちゃんと見せる。そうやっていると、なんか一緒に生きてる感じがしてくれるのかな、みたいな。たまに言い過ぎる時もあるんですけど(笑)。でもKEKEが言うように仲間なんで。仲間に嘘つく必要はないんで…っていうバンドです。
──今回メジャーデビューを果たして、「今まで通りの活動」と言われるのかもしれないですが、メジャーでどのように活動していきたい、どういう風に広めていきたいみたいなものはありますか?
kazuya めちゃ簡単にありますよ。こんなの誰も言わないと思いますけど、全然、僕プライドないんで言えるんですけど、”ヒット曲作りたい”です、これはもう作曲家として。誰もが知ってる曲作りたいです。そうしたら多分、自分が生まれてきた意味があると思うし。インディーズもメジャーも一長一短で、それなりに僕らキャリアがあるから、 「メジャーだったらこれできるよね」みたいなことが分かってるから、そういうところをチャレンジしてみたりとか。僕は楽曲で言うと、もっとキャッチーで今の時代に合ったものをもっと作って、少しでも「マイフォっていいよね」って言ってもらえるように、みんなが好きになってもらえるように、もう必死に努力するだけですよね、今まで以上に。
──他の皆さんいかがですか。メジャーで今後どのように活動していきたいっていうのはありますか?
KEKE 「メジャーだからこう」とかっていうスタイルはいい意味で変わらないかなと思っていて。でも、やっぱりメジャーに行くってことは、ヴィジュアル系が好きな人たちだけじゃなく、もっと一般の方にも聴いていただけるチャンスだと思う。野音のことだったり、歌詞にしたって、もっと明確にして、わかりやすさを求め、さらに自分たちの夢とかっていうものを声を大にして伝え、仲間を増やしていくべきなのかなっていう風に思ってますね。
ZERO タイアップがついて、今まで出会わないような人たちと出会うことが増えるとは思うんですけど、そういった中で、自分たちとしては、もっとより良いライブだったりを目指すつもりではあるんですけど、そういうところを見てもらって、「この人たちの仲間になりたいな」って、こう思ってもらえるようなことができたらいいなと。
TSUKASA このメジャーデビューっていうありがたいきっかけをですね、無駄にしないようにいろんなことをこれからやっていこうと。お客さんもそうですし、関係者の皆さんもそうですし、いろんな人の応援を大事にしていきたいなって思ってます、このインタビューもそうですけど。
KEKE このメジャーって、やっぱり誰かが影で努力して、いただけた話だと思います。やっぱり誰かの苦労だったり、何にしてもそうですけど、街中やライブとかで見たり、配られるフライヤーだったりとか。でもそれは、誰かがどこかで時間を費やしたり、苦労しているからあるわけであって。だからこのメジャーも、やっぱり影には誰かが、スタッフだったり、いろんな方が関わっているんで。TSUKASAさんも言ってましたけど無駄にしないように、こういうチャンスってそうそう巡ってくるものじゃないんで。広めるのも大事ですけど、本当に気持ちを1つにしてみんなでやっていくことが、 この先の明るい未来に繋がっていくんじゃないかなって。
──最後にファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
KEKE そうですね、5月のツアーで、割とMCで本音をぶちまけたんですけれども、SHUN.さんのお休みという部分で、バンド自体がちょっとグラグラしてたんですけれども、メンバーで腹割って話して、自分らの中でまた新たにしっかりと再確認した上で意思が固まったので、もうここからは最強のTHE MICRO HEAD 4N’Sだと思うんで、心配しないで気持ちを1つにして付いてきてもらえたらなと思います。そして、新しいファミリーを、仲間を見つけに行きましょう。
ZERO 夏のツアーで13周年っていうことになりまして、自分の人生の中でも13年続けたバンドはないということで。そんな中、前回のツアーでは初めてSHUN.さんがいないツアーでしたけど、次もね、また4人で精一杯頑張っていきますんで、ぜひ1会場でも多く足を運んでいただき、また14年、15周年と続けていけるように頑張っていきますんで、本当にこれからも応援よろしくお願いします。
kazuya 今ZEROくんが言ったので俺も思い出したんですけど、 僕、FANTASTIC◇CRISIS、13年で終わったんですけど、とうとう追いついてしまったという(笑)。
自分の人生、そんなに長く続けられる、10年超えるバンドって実はそんなにいなくて。でもそんなバンドを2つもやれることは幸せだなと思っているのがベースにあります。
このバンドはね、僕はいいもんだと思うんですよ。特に上半期はSHUN.のこともあって不安定な時期があって、少しネガティブに見えた部分があったと思うんですけど、さっきKEKEが話したように、今年の5月のツアー、名古屋で朝方までメンバーと話したんですよ、結構腹割って喋ったわけですよ。その時、結局みんな気持ちは一緒だったという。ただそれを言葉に出してなかっただけの話というか。そこでさっきKEKEが言ったように再確認して。さっき言ったように”マイフォっていいバンドなんですよ”って。気持ちが1つになったバンドってやっぱすげえいいんですよ、すごいパワーを発揮するんですよね。「いいバンドだな」と思うから、これからそれは存分となく出てくると思うんで、それを経験してほしいです。インタビューないし、話す時は僕も普段すごく気を付けてるんですけど、 やっぱりファンの方々、せっかく僕らを好きになってくれる方々には僕は徳をあげたいと思ってるので、学びになるようなこともお話ししたりとかするので、そういうのも含めてエンターテインメント、THE MICRO HEAD 4N’Sのエンターテインメントを1回、知らない方は覗いてみてもいいのかなとは思ってますし、今まで応援してくれてる方々はこれからも引き続き、という感じですね。
KEKE (最後、TSUKASAに向かって)バチっと決めてください(笑)。
kazuya ちなみに僕今最後から2番目いったんで、お願いします(笑)。
TSUKASA はい、えー……っていうバンドです。
一同 (爆笑)。
TSUKASA もう僕はこの後何言ってもなんか…(笑)。
kazuya ある意味正解だった、今のは(笑)。
TSUKASA 僕がこの後何を言っても響くことはないと思います。やっぱり1つ言えるのは、愛情いっぱいチオビタではないですけど、なんかそういう愛に溢れたバンドだなって、このインタビューを通してちょっと感じました。愛よ、届け──!
Writer:廣瀬 大輔
【LIVE SCHEDULE】
THE MICRO HEAD 4N’S 13th Anniversary Tour「まだ僕らを知らない君へ」
7月28日(日)池袋EDGE
8月03日(土)川崎セルビアンナイト(Still Night公演)
8月04日(日)川崎セルビアンナイト
8月11日(日)心斎橋DROP
8月12日(祝月)名古屋ell SIZE
8月25日(日)赤羽ReNY Alpha
【RELEASE】
THE MICRO HEAD 4N’S 初のメジャーレーベルリリース Single
「まだ僕らを知らない君へ」
2024.6.19 RELEASE!!
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